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2020年05月08日22:12

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第2回透明駒解答選手権の解答・解説(前編)

 前回の第1回透明駒解答選手権が一部でウケたのに気をよくして第2回も開催してみたのですが、今回は余詰3題、不詰1題の散々な結果に…(泣)。作者二人とも、大いに反省しております。
 それでも解答者は23名と、まずまずの盛況ぶりでした。参加してくれた皆様には、改めて感謝申し上げます。

1 馬屋原剛
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かしこ詰 3手(透明駒0+1)

23桂、X、11金迄3手詰。

 まず幕開けは、これ以上ないくらい易しい作から。馬屋原君が「折角挑戦したのに0点だと可哀想だから」といって、こんなカワイイのを作ってくれました。
 もっとも、ばか詰と勘違いして解かれた方もいらっしゃったようですが。そこまではこちらも責任取れません(笑)。

太刀岡甫−先に玉を見てはいけない。
ほっと−解けた後に、何故13桂や33桂では駄目なのか考える。
☆13桂だと21に玉が可視化するので、31玉と逃げられてしまいますね。33桂の逃れ順は。各自確認して下さいな。
シナトラ−客寄せ。逆に心配です(笑)。
相藤ジャンク−トップバッターらしい手の付けやすさ。ばか詰としても成立?
☆ばか詰だと色々と余詰がありますね。
たくぼん−楽勝と思ったら、ちょっと考えました。1番に最適ですね。


2 高坂 研
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かしこ詰 3手(透明駒1+0)
*余詰

17馬、同玉、27銀迄3手詰。

 これが作意だったのですが、不思議なことに2手目36玉、25銀迄を答えてきた人が結構いらっしゃいました(勿論、変同ですから正解扱いなのですが)。詰め上がりは透かし詰の方が、かしこっぽいと思うんだけどなあ…。ちなみに、2手目同馬だと46Xまで同手数駒余り。
 尚、本作には、初手より46X、36合、27歩以下の余詰がありました。とりあえず、攻方29歩追加といういささか安易な修正を施しておきます。

相藤ジャンク−見えない駒が、変化ではヨコに、作意ではタテに大活躍。
☆それが作者の意図で、2手目36玉はオマケの心算だったんですが…。
tsumegaeru−一見詰みそうにないと思ったのですが、初手がぴったり決まってますね。
上谷直希−飛の所在は相手の応手を見てから決める。
ほっと−変化の46Xはすぐに見えたが、作意の27銀がなかなか見えず。
久保紀貴−透かし詰はちょっと盲点に入りました。


3 高坂 研
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ばか詰 3手(透明駒1+0)

96飛、75玉、X迄3手詰。

 3手目Xは、77にいた歩を突いた手。透明駒で歩が可視化するのは珍しいと思って作ってみたのですが、如何でしょう?

Pathfinder−なかなか解けず、詰上がりから考えたらすぐに解けました。透明駒が一番弱い歩だというのは意外です。
上谷直希−この手順で透明駒が一意に定まるのは意外。別の順ばかり読んでしまった。
太刀岡甫−歩を見るというのはけっこう高度かもしれない。
まゆしぃ−85歩の意味を考えると解きやすい。
久保紀貴−突歩詰に必要最小限の構図がうまい。
たくぼん−意外と難しかった。3手目Xは77歩-76しかないと分かり解決。


4 馬屋原剛
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ばか自殺詰 4手(透明駒0+2)

16龍、同X、28龍、同X迄4手詰。

 すぐに28龍、同Xとしても、この龍を取った透明駒が角だと旨くいかないので、そこをどうしますかという問題。一見、初手26龍でも同じように見えますが、この場合は玉方の透明駒が46角・37銀で、26龍を同銀、28龍を同角生と取っている可能性があるので逃れます。しかし実際には、この紛れ筋に引っかかった人はいませんでした。みなさんお強いですね!
 唯一の誤解は18銀、同X、28龍、同Xというものでしたが、これは4手目同香生の可能性があるので詰んでいません。

風みどり− (4)は角生を消せば良いとすぐわかったので自信ある解答です。26龍の紛れに気づけばOKですよね。
太刀岡甫−パスでもいいのに、指すとなると1通りしかないのが面白い。
シナトラ−26龍〜18銀のTryとの対比が良い。
エビshrimp−角不成や香不成の可能性を消す問題。初手や3手目に1八銀とすると成立しないようになっているのがとても上手いと思いました。
tsumegaeru−初手が26竜じゃ駄目な理由を探すのに時間がかかりました。
まゆしぃ−初手26竜との違いを把握するのに時間がかかってしまった。46角37銀の可能性は気づきにくい。


5 高坂 研
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ばか自殺詰 4手(透明駒0+1)

77桂、同香成、47角、X迄4手詰。

 4手で持駒2枚ということは、順に打つしかありません。紛れは少ないと思っていましたが、それでも、77桂、同香成迄で詰め上げようとした人は、結構苦戦した模様。

風みどり−(5)は時間かかりました。ずっと桂打は3手目だと思っていたので。初手だとわかってからはわりとすぐに解決しました。嬉しいです。
ほっと−93角を働かせようとするとこれしかないが、両王手は気持ちいい。
Pathfinder−詰上がりが両王手っぽいとすぐに気づきましたが、詰上がり図がなかなか浮かびませんでした。この詰上がりで普通詰将棋を創りたくなりました。
☆是非傑作をものしてください。そしたら私が自慢できます(笑)。
相藤ジャンク−58の地点をどう埋めるかが最重要課題。両王手が見えたら大団円。
まゆしぃ−自玉が広すぎて逆に手は限られているか。
☆解答強豪の貫禄!
エビshrimp−手順の合法性を利用し、両王手で詰ますアクロバティックな作品。紛れが少なめなのと、アクロバティックなものは僕の好みだったのとがあり、割とすぐに解くことが出来ました。
☆結構好評だったようで、何よりでした。

(明日へ続く)

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