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2020年01月22日21:54

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M.Caillaudレトロプロブレム傑作選(20)

(19)Michel Caillaud(Europe Echecs 304 04/1984, Com)
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 なくなった駒は白がQRRBSSPPの8枚で、黒はBSPの3枚。白の駒取りはe,f,g筋で起こっていて、いずれもPによるもの。白側の駒取りはこれで尽きている。特に白側の駒取りには黒Pが含まれているが、これは明らかに直進途中のものではないので、黒Pは1枚成っていることが判明した。
 一方黒は、Pf6が1枚、Ph2が4枚駒取りをしていて、更に白Bf1も初形位置で取っているから、ここ迄で6枚。黒側の駒取りは、まだあと2枚の猶予がある。

 さてここで、まずは黒Pa5に着目してみよう。これがc7からのものである可能性はあるだろうか。もしそうだとすると、この黒Pはb6とa5で白駒を取ったことになり、これで黒側の駒取りも尽きている。白の駒取りも尽きているので、a5で取られた白駒はPである。しかしそうすると、a筋の黒Pが存在しないことと矛盾。よって、この黒Pa5はa筋のものだったことになり、成ったのはc筋の黒Pだったことが分かった。a/c筋の白Pはどちらも直進途中で取られたことになり、これで黒側の駒取りも8枚ちょうどになった。

 では、出題図からの逆算手順を考えてみよう。右下の膠着状態をほぐすには、何か遮蔽駒をg1に挟み込んで黒Rf2を脱出させ、それからPf2-f3と戻して黒Rg3を解放するしかない。そのような白駒をuncaptureできるのは黒Pf6しかなく、その為には前もって黒Rをg8へ、そして黒Bをf8へ連れて行かねばならない。この黒駒2枚をuncaptureするのは白Pf4であり(従って、出題図の黒Rのどちらか一方は成駒である)、黒R/Bが初形位置につく迄の間、白はPで手待ちをする筈だ。以上より、逆算手順は以下のようなものになる。

Retract: 1...Pa7-a5! 2.PexBf4 Bd6-f4 3.PdxRe3 Ra3-e3 4.Pb4-b5 Ra6-a3 5.Pb3-b4 Rc6xPa6 6.Pa5-a6 Rc8-c6 7.Pa4-a5 Rg8-c8 8.Pa3-a4 Bf8-d6 9.Pa2-a3 PexQf6

(図1)
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 これで後は、予定通りQをg1に持って行けばよい。

 さて、これでいよいよ設問に答えることが可能になった。直前の着手はPa7-a5だったのだから現在白番であり、ここから黒Kを詰める最短手順は
1.bxa6 e.p. Rxe2 2.axb7 Rd2 3.b8=Q Qe2 4.Qb1#
となる。
 黒Pのダブルステップを証明する為の逆算手順は完全限定だし、ロジックもすっきりしていて解後感は抜群。流石はCaillaudだ。

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(20)Michel Caillaud(Europe Echecs 310 10/1984, Com)
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H#1.5* (12+13)

ある白駒が大活躍します。尚、*はセットプレイの意。白から始める1.5手の順の他に、黒から始める1.0手の順も求めて下さい。
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