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2019年10月30日22:18

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M.Caillaudレトロプロブレム傑作選(09)

(8)Michel Caillaud (Die Schwalbe 74, 04/1982, 12th Com)
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H#2 (11+12)
b)Ph7→h6

 キャスリングの可否に関する問題であることは明らか。では、キャスリングが可能なのはa),b)のどちらだろうか?まずはa)でキャスリング可能と仮定して、推論を進めてみることにしよう。

 なくなった駒は白がQRRBBの5枚で、黒はQRBPの4枚。また、白の駒取りはe-g筋でPによるものが3枚あり、これとBf8で4枚ちょうど。一方黒は、Pc5によるものが2枚。更に黒Ba7は成駒であり、これはf筋の黒Pが3枚駒取りをしてできたもの。これで、黒の駒取りも5枚ちょうどだ。
 右上で黒は、Pa7xb6xc5 ∪Bをa7へ Pb7-b6の順に指している。また黒はキャスリング可能と仮定しているので、白はの後に白Pで2枚駒取りをしていることになる。特に黒の白桝Bも取っているので、白Pg3はPg2-g3としたものではないことが分かる。
 つまり白Pg3はPh2xQg3と動いており、このことからf筋の黒Pの軌跡はe3-xd2-xc1(e1)=Bというものになる。すると、ここまでの黒の駒取りは全て黒桝上で起こっていることになるが、では白の白桝Bはどこで取られたのか?
 白Pe5はPf3xBe4-e5と動いており、この白Pe5がf3で取った駒は勿論黒Rh8だ。ということは、Pf7は少なくとも5段目より上に出ていた筈であり、このことから白Bf1が取られた場所はe4であることが判明した。

 では、ここまでで得られた情報を元に、Pf5xBe4の直前の局面を構成してみよう。

(図1)
フォト

 もうお分かりだろう。ここから初形局面に戻そうとすると、白Be4をf1につれていかなくてはならないのだが、どう頑張っても黒Kに干渉してしまうのだ。という訳で、a)はキャスリング不可であり、a)1.Kf7 Sxh7 2.Ke6 Sg5#が作意となる。
 b)は逆に、a)の作意は不成立だがキャスリング可能なので、b)1.0-0-0 Sg6 2.Bb8 Sxe7#となる。

 黒Pの位置を一桝変えるだけでキャスリングの可否を鮮やかに描き出した本作、素晴らしいと思いませんか?

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(9)Michel Caillaud (Die Schwalbe 84 12/1983, 3rd Prize)
フォト
#1 (14+11)

(7)と同様の手番問題。局面を丹念に解析して、左下をほぐして下さい。
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