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2019年07月19日22:30

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透明駒をはじめから(1)

 透明駒とは、盤上又は駒台のどちらかに存在するが、どこにあるかも、そして何の駒であるかも分からない、そういう駒です。但し、その正体は飛とか桂とか、とにかく普通の将棋の駒。ですから、40枚の駒のうちの何枚かが、突然魔法使いの悪戯により透明にされてしまったとでも考えて下さい。
 全く着手が見えないのでは、詰将棋にならないのではと思われるかも知れませんが、ご心配なく。ちゃんと手順は一意に定まります。その為に、以下のことを仮定しておきましょう。

(1) 出題図は合法な局面である。また、双方の着手はすべて合法である。(即ち、双方
  とも将棋及び詰将棋のルールは守っている)
(2) 先手の透明駒の着手は必ず王手である。
(3) 存在する場所と駒種の両方が判明すれば透明駒は可視化され、それ以降は普通の駒
  として扱われる。
(4) 詰上りの判定においては、透明駒に対し可能性のあるすべての駒種を代入して、そ
  れらが全て詰みを与えるときのみ詰んでいると見做す。

更に、透明駒が透明である故に、以下のことも自然な要請として入ってきます。

(5) 透明駒の着手について、
  a) どの枡への着手なのか
  b) どの駒種の着手なのか
  c) 成ったかどうか 
  は表記できない。
(6) 持駒の表記が「なし」であっても、透明駒が持駒になっている可能性はある(つま
  り、この「なし」は、「駒台に可視化された駒はない」という意味である)。

 勿論、透明駒を持っている側はそれを使うことができます。しかし、どこにどんな駒を動かしたのかは、指した側にすら分かりません(盤上の透明駒を動かしたのか、それとも持駒にあった透明駒を打ったのか、それすら不明です!)。何しろ透明ですので、敵には当然のことながら、それを持っている側でさえ通常は着手の詳細について把握できないのです。
 (5)の唯一の例外は「透明駒による駒取り」です。透明駒で普通の駒(即ち、盤上に見えている駒)を取った場合、盤上からその駒が消えますので、透明駒による駒取りがあった枡が分かります。但し、この場合でも駒種や成生は不明のままです。

 言葉だけではなかなか伝わりにくいと思うので、具体例を挙げて見ていくことにしましょう。以下では、透明駒の着手をIで、また透明駒による駒取りをIxで表します(IはInvisibleの頭文字)。又、先手・後手の透明駒がそれぞれ何枚あるかは予め分かっているものとし、先手の透明駒がm枚、後手の透明駒がn枚存在することを(透明駒 m+n)と表記します。

例1
フォト
ばか詰 3手(透明駒 1+0)

 初手37金に対して17玉!とするのが透明駒ならではの着手。自ら王手をかけられにいく非合法な手に見えるかもしれませんが、さにあらず。これにより、「先手の透明駒が18にいる」と主張する1手なのです(→仮定(1))。
 すぐお分かりのように、18透明駒は角か桂のいずれかですが、もし桂なら初形で既に王手がかかっているので、37金が非合法な着手になってしまいます。従って、仮定(1)より18透明駒は角に確定し、3手目27金で詰。
このように、「一見非合法な手を指すことで透明駒の位置や種類を確定させる」というのは頻出の筋です。玉は、透明駒の種類を確定させるのに非常に役に立つ駒ですね。
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