今日読んでいるのは、詰パラ536号(平成12年11月号)。期末の高校から2作紹介しよう。
市島啓樹
(詰パラ 平成12年11月号)
35銀、同歩、56龍、46と、同龍、36桂、17角、同玉、47龍、37角、
18歩、26玉、36龍、同歩、38桂迄15手詰。
4手目46とが、所謂ヤケクソ中合。しかし単なるヒッカケ問題にとどまらず、その後も47龍-37角という短編らしい応酬が見られるのが、この作者らしいところ。尚、発表時の誤解者は35名だった。
三角 淳
(詰パラ 平成12年11月号)
28馬、37角、55金、75玉、39馬、48角成、同馬、57桂、同馬、同飛成、
67桂、同龍、66金、同玉、75角迄15手詰。
初手28馬とすることで飛の横利きを遮断しておけば、39馬としたときに一枚多く稼げるという構想。ある意味、短編における「禁じられた遊び」のバリエーションの一つといえるかも知れない。
8段目に桂合ができないことを端的に表現した作を、1作引用しておこう。
(参考図)上田吉一
(詰パラ 平成4年10月号)
97馬、同桂成、43桂、21玉、11歩成、同玉、99馬、88歩、同馬、同成桂、
12歩、21玉、31桂成、同玉、22銀迄15手詰。
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