実に2年ぶりの温故知新。もうみんな忘れてるだろうけど、またボチボチやっていきます。
相馬康幸
(詰パラ 平成11年12月号、第38期看寿賞)
A39香、イ22玉、44馬、ロ33銀、B34桂、ハ12玉、13香、ニ同桂、C24桂、同歩、
22桂成、同銀、同馬、同玉、23香、同玉、32銀、12玉、23銀打、11玉、
21銀成、同玉、32香成、11玉、22成香迄25手詰。
A38香は22玉、44馬以下作意通り進んでニの変化が詰まない。
イ33歩は42銀、22玉、33銀成、同桂、同馬、21玉、22歩、11玉、13香、12歩、
同香成、同玉、13歩、同玉、25桂以下。
イ38歩は同香、22玉、33銀以下、上の順に準ずる。
ロ33歩は34桂、32玉(12玉は13香、同玉、22銀以下)、54馬、43金、44桂、41玉、
32銀、51玉、52桂成、同玉、43銀成以下。
ロ33角は同香成、同桂、34桂、12玉、13香、同玉、35馬以下。
B33香成は同桂、34桂、13玉(12玉は21銀以下詰む!)、35馬、24歩で逃れ。
ハ32玉は42桂成、22玉(同玉は33香成、同桂、34桂以下)、33香成、同桂、34桂、
12玉、21銀以下。
ニ同玉は25桂、24玉、35馬、15玉、16銀、同玉、18香以下。(⇔紛れA)
C22桂成との手順前後成立。
実戦形が相馬氏の裏芸であることは、よく知られている。しかし、作者自身が「ひょうたんから若島流といったところ」と語っているように、最初からこの最遠打を意識して入れた訳ではなく、むしろ正算で実戦形を作っていたら勝手に(というのもヘンだが)入ってしまったというのが本当のところらしい。
14桂を歩にできれば更に自然な配置になるが、Bの順が13香、同玉、22銀以下詰んでしまうので仕方なし。Cでの手順前後成立も惜しいが、本手順と変化・紛れの差は僅かで、これ以上手を加える余地がないことは明白だ。
参考までに、若島作も載せておくことにしよう。(手順は略)
(参考図)若島 正
(詰パラ 平成4年6月号)
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