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2017年09月16日22:16

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Retros on weekends(27)

(26)Luigi Ceriani(L'Italia Scacchistica 1946, 1st Prize)
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黒Kの初手は?(14+10)

 なくなった駒は白がQP、黒がQRRBBSで、特に黒Bf8は原型位置で取られている。また、黒Kを右下から解放するには白のSとBを外に出す必要があるが、Bを出す前にPf2xg3と戻す訳にはいかない。(Bg1がillegalになる)
 すると、逆算の第一歩はPe2-e3とする他なく、これより白のBf1も原型位置で取られていること、並びにBb1が成駒であることが判明する。そして、このことから分かることが2つある。まず、黒側の駒取りはf1での白B及びg6でのQ取りで尽きていること。それから、右上の白RやSがいずれも成駒ではなく、初形位置からそこまで侵入したということだ。

 では、この白Rの侵入経路はどういうものだったのだろうか?一見a筋からでもh筋からでも入れそうな気がするが、よく考えてみるとh筋からの侵入は不可能だ。というのは、先に白Sがh8に入ってから黒がPh7xg6としているからだ。a筋から白Rを2枚敵陣に侵入させるためには、a/b筋の黒Pの配置がそれぞれa5/b7であることが必要。するとこの局面においてはa筋の白Pはまだ成ることができない。 ということはPb2-b3も指せず、従って、双方のKもまだ侵入できていない筈だ。以上より、その時点での局面は例えば以下のようなものだろうと推測できる。

(図1)
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 この時点で、実はa筋の白Pが白枡で成るために4回の駒取りが必要になっていることにお気づきだろうか?2回駒取りをしてa8で成っても良いように見えるかもしれないが、それは不可能だ。というのは、黒はSをa8に入れてからでないとb7-b6が指せないからだ。つまり、白Pはc8で成らなければならないのだ。g3での駒取りとBf8とを考慮に入れると、これで白の駒取りも尽きている。ということは、黒はQRBSの4枚を白Pに食わせる算段をしなくてはならない。

(図2)
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 取り敢えず、順番にb5でSを、a6でBを白Pに取らせてみよう。すると、次に白Pで取るべきなのは黒Qだが、このままではQb7とはできない!
 ここでやっと、作者の主張に到達した。つまり、白がSh8とするより前に黒がキャスリングしておけば、黒Kはh筋から脱出できるのだ!後は当初の予定通り、Pb7xc8=Bとしてこれをb1に持っていってb2-b3とし、双方のKをa筋から潜り込ませればよい。
 以上より、黒Kの初手は0-0ということが示された。

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(27)Dmitry W. Pronkin(Mystetska Shakhivnytsya 1990, 1st HM)
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Proof Game in 17.5 moves(15+15)
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