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2017年02月08日22:45

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「カピタン」研究(74)

2-1 捨駒(Sacrifice)

 チェスプロブレムでも捨駒はよく現れるテーマである。何れも2手問題で、「捨駒」のヒント付きだから解いてみて頂きたい。

(A)William Meredith
Dubuque Chess Journal 1886
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#2 (8+5)

(B)Benjamin Glover Laws
Northern Figaro 1888, 1st Prize
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#2 (8+3)

(C)Murray Marble
La Strategie 1908, 1st Prize
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#2 (7+10)


(A)1.Qh5 zz
1...gxh5/Kxe3/Se5/Sf4/Sb3 2.Sf5/Bc5/Bc5/Qh8/Sc2#
(手待ち。Pxg5はSf5、Kxe3はBc5、Sb3はSc2で詰む)

(B)set:1...Rd4/R-- 2.Re6/Qe4#
1.Rd6(2.Qxd5#)
1...Kxd6/Rxd6/Bxd6/Kd4/Rd4/Rc5 2.Qc7/Sg4/Qg7/Qxd5/Re6/Bh2#
(Kxd6はQc7、Rxd6はSg4、Bxd6はQg7まで)

(C)1.Be4(2.Qxd5#)
1...Rfxe4/Rexf4/Sgxe4/Sfxe4/Qxe4/Kxe4/dxe4
2.Sf5/Rc1/Se6/Rd3/Rc2/Rc4/Qd8#
(Kxe4、Qxe4、Rxe4など7通りの取り方があり、違う手で詰む)

 チェスプロブレムのキー(初手)は、その効果が判りにくいのが最高とされる。敵玉に「迫って行く」感じのキーはaggressive key(攻撃的初手)と云って嫌われる。敵方に多くの応手の選択を残しておくのが良いキーで、応手の選択を限定してしまうのは悪いキーとされる。「王手」のキーは「駒取り」のキーに次いで「良くないキー」である。
 上記の3例で(A)が最もエレガントなキー。(C)は記録を狙ったもので、幾らか機械的な冷たさを感じさせると思うが、どうであろうか。


2-2 遠駒

 詰将棋では遠駒が花形だが、チェスプロブレムでは駒をそっぽにやる手を遠駒と呼びたい。次の各題、いずれもすばらしい遠駒を見せる。

(D)William Meredith
Dubuque Chess Journal 06/1873
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#2 (6+6)

(E)Frank Janet
British Chess Magazine 1918
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#2 (6+5)

(F)Ado Kraemer
Deutsche Schachzeitung 11/1936
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#3 (6+1)


(D)1.Qh8! (2.Qh7#)
1..Kxd3/Bxd3/Sxd3/Sxf4 2.Qh7/Qa8/Qh1/Qd4#
(Kxd3はQh7、Bxd3はQa8、Sxd3はQh1)

(E)1.Bf8! (2.Qa1#)
1...Bxb2/Kxb2/Sc2 2.Bxh6/Qa3/Qxc2#
(Qa1が狙い。Bxb2ならBxh6。これが狙い)

(F)1.Rb1!
1...Kg7 2.Qb7+ Kh8 3.Qb2#
2... Kf6 3.Rb6#
2...Kh6/Kf8 3.h8=Q#
(1.Rb1 イKg7 2.Qb7+ Kh8 3.Qb2#まで。イKh6はPh8=Qまで)
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