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2016年11月02日22:50

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局面構成問題をはじめから(2)

 前回の宿題は、「24の地点を含む4ヶ所に駒を配置して、手番が確定し、かつ次の合法な着手が全て1手詰を与える局面を作れ」というものでした。答えは以下の図です。

(正解図)
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 4枚といっても、そのうち2枚は玉に決まっているので、残りは2枚。手番を確定するには王手をかけるのが手っ取り早く、更に王手をかけられた玉が逃げられないようにする為には…と考えていけば、自然にこの図が得られると思います。

 しかし、この図は作家の視点からみると色々と不満があります。例えば、手番を確定する手段として王手を用いるのはいささか安易な印象を与えますし、また「全ての着手」と言いながら実際には先手の可能な着手は1手しかありません。これらを改善しようとすると、自然に次の2つの課題が浮かび上がってきます。
() 王手をかけずに手番を確定させることはできるか?
() 合法な着手が複数あり、それらがすべて1手詰という局面は作れるか?


 実は()、()とも肯定的に解決できることが分かっています(更に言うと、()+()でも大丈夫です!)。ではまず、()の方から説明しましょう。

 王手がかかっていない局面で先手(後手)番であることを確定させるには、直前の先手(後手)の合法な着手が存在しないことを示せばよいのです。次の図をご覧ください。

(手番が確定する例)
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 この図は現在先手番でしょうか、それとも後手番でしょうか?先手番だとすると、直前の着手は後手だった筈です。しかし11玉が12から下がったというのはあり得ませんし、21から11に行ったとすると、更にその前の先手の手がありませんね(可能性としては、22にあった後手の駒を同飛生と取るしかありませんが、先手には持駒がないのでこれは矛盾)。
 逆に後手番だとすると、直前の着手は先手ですが、例えば14玉→13だったとすれば、更にその前は12玉→11、22飛打…というような逆算が考えられますね。従って、これは後手番であることが確定します。
 では、次の図はどうでしょう?

(手番が確定しない例)
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 一見、これでも後手番であるように見えますが、実は後手の合法な戻し手が存在します。分かりますか?
 それは21玉で11馬(角)を取る手です!勿論その前の先手の手は22角を11に動かす手ですね。通常の時間経過でいうと、先手22角/後手21玉で、11角成(生)、同玉と進んだ局面と考えることができる訳です。この場合は現在先手番になりますから、結局この局面だけでは手番は決まらないということになります。

では、今日の課題です。

(第2問)中村雅哉
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図に先手の玉角金桂を追加配置して、王手はかかっていないが後手番であることを
証明できる局面を作れ。

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