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2016年06月28日22:18

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「カピタン」研究(44)

#90 森 茂 211号[73-8]
フォト
ばか詰 337手

担当者―前月の長編[#89]、今月の長編、いずれも将棋パズルとしては最高位にランクされるものと思います。(中略) 詰めること自体がすでに問題の対象となっています。

・前題に続いて、これもへヴィー級の難問です。「ばか詰は手数さえかければ必ず詰む。難しいのは手数の短縮だ」こう考えている方が多いかもしれません。本問はそういう先入観に打撃を与える作です。持歩の不足に苦労するはず。

26と、37玉、36と、27玉、37と、16玉、27と、25玉、36と、15玉、
25と、16玉、15と、26玉、16と、27玉、17と、36玉、26と、37玉、
38歩、同と、36と、27玉、37玉、28玉、38と、17玉、28と、26玉、
37と、16玉、26と、17玉、16と、27玉、17と、28玉、18と、37玉、
27と、38玉、39歩、同と左、37と、28玉、38と、29玉、39と、18玉、
29と、27玉、イ18と!37玉、27と、38玉、39歩、同と、37と、28玉、
38と、29玉、39と、18玉、29と、27玉、38と、17玉、27と、18玉、
17と、28玉、18と、29玉、19と、38玉、28と、39玉、38と、49玉、
48と、39玉、38と、49玉、39と、58玉、49と、68玉、59と、79玉、
69と、同玉、96角、87と左、同角、78歩、同角、58玉、ここまで98手。
と金崩しから角を入手するまでの長いイントロ

A「69角、49玉、58角、38玉、ロ39歩!27玉、49角、38歩、同角、36玉、
27角、25玉、16角、36玉、25角、37玉、38歩、同玉、16角、ハ27歩、
同角、29玉、18角、38玉、29角、49玉、38角、58玉、49角、69玉、
58角、78玉」にて中間図 130手

(中間図)
フォト

ニ79歩!87玉、69角、78歩、同角、76玉、87角、77玉、78歩、68玉、
69歩、同玉、77歩、78歩、同角、58玉、「A」 ここまで178手。
これで中間図と同形のまま持歩を1枚増すことに成功。但し今度は77歩があるため、
この手順は2度くり返せない。

69角、77玉、78歩、76玉、77歩、75玉、76歩、74玉、73と、同玉、
72桂成、74玉、ホ73圭!同角、75歩、同玉、
B「76歩、同玉、87角、77玉、78歩、68玉、69歩、同玉、77歩、78歩、
同角、58玉」
「A 但しハで27桂合」
ここまで238手で、中間図+77歩で持駒が桂歩6

69角、77玉、78歩、76玉、77歩、75玉、87桂、同と、
「B」
「A 但しハで27桂合」 ここまで290手
86とをはがして持駒桂歩4

69角、77玉、78歩、76玉、77歩、75玉、76歩、74玉、
86桂、同と、75歩、同玉、
「B」
「A 但しハで27桂合」
ここまで346手 95とを86とと移動。持駒桂歩2

69角、77玉、78歩、76玉、77歩、ヘ同と、87角、75玉、
76歩、74玉、86桂迄357手詰。

担当者―本作の特徴は歩の入手方法が巧妙を極めていることです。
・本局には2つの難関があります。第1はA手順の中で1歩用いて2歩獲得するメカニズムです。ロで惰性で49角とやると金輪際詰みません。第2のポイントは中間図にあります。直ちに69角以下桂を捨てに行くと1歩足りません。最初に来た時だけ77歩がないのが手品の種で、79歩以下歩を損しないで折り返しが出来るA手順で持歩を8枚に増やしてからやっと桂捨てに突入できるわけ。ホで73圭、同角と桂を後手の持駒にしておくのは前局と同じ構想ですね。

 イントロのイ18とは妙手です。ここ38ととして先に19との消去に向かいたくなるのが人情ですが、それだと4手伸びてしまう仕掛。
 原作意はもう一往復させて2枚目のと金もはがす構想の407手詰でした。解答者は5名。うち1名が不詰解。3名が411手解で、花田尚一氏のみ361手解だったそうです。
西田尚史―凄いですね。実に巧みな詰物で驚きます。この型のばか詰を作り出したのは詰将棋を除く将棋パズルの中でばか詰が一番格上であることを立証すると思います。森氏は全く王者です。
平凡に追うと歩が足らず、一寸工夫してもまだ足らず、更に工夫して最後の一臂を手にするとは洒落ており、またピッタリして感じがいい。
・短評賞をあげたい。
 
#91 森 茂 212号[73-9]
フォト
ばか詰 37手

解 

12歩、22玉、23歩!12玉、22歩成、同玉、34桂、23玉、22桂成、14玉、
15香、同玉、16歩、25玉、17桂跳、同と、26歩、35玉、36歩、26玉、
27歩、同玉、19桂、36玉、37歩、35玉、36歩、34玉、35歩、同玉、
27桂、34玉、35歩、25玉、26歩、14玉、15歩迄37手。

担当者―かなり難解な作品。12歩を消去しておくのが肝心で、19桂を発見するまで苦行が続く。大家の作らしい堂々とした風格のある作品。
佐々木光正―序の12歩消去が終りの突歩詰を暗示している。19桂は見事な一着。
磯田征一―傑作です。詰上りを想定することは、手数を問わず詰めるコツのようです。

・まず配置が簡潔で格調を感じさせますね。上部追い出しがみえているので12歩消去はそう難しくないと思う。問題は15香と走ってからで、どこでどうやって詰めるのか途方に暮れる。終始ばか詰らしからぬ緊張した手の続く中編名作といえる。

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スペースが少し余ったので、初心向にばか詰の解き方講座といってみよう。
「バカ詰は不成とそっぽと移動合」
まずはこんな格言(?)はどうでしょうか。どれもばか詰では不利感ならぬ有利感のある手筋ばかりですから、あらためて書くほどのことではありませんが、短編に関しては今でも7割は応用できそう。

解説 
1.不成 後手方着手は不成からヨムのが正しい(特に飛角歩)。先手方は不成からヨムと作意が、成からヨムと余詰が発見できる(?)
2.そっぽ 龍・馬、特に龍は玉から遠ざかる手を先にヨム。その応手は玉が近寄る手か中合が多い。
3.移動合 合駒は飛金の中合からヨム。守備力の強い龍馬を移動合で無力化するのは、よく用いられる筋。

この手のチャート式では解けない作を作りたいですね。
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