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2016年05月20日22:43

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温故知新(519号-03)

 519号で、一つ重要な作を紹介し忘れるところだった。

山田康平
フォト
b)33玉→26玉(詰パラ 平成11年6月号)

a)23飛、34玉、43角、35玉、26飛成、同玉、25角成迄7手詰。
b)15角、35玉、25飛、34玉、33角成、同玉、23飛成迄7手詰。

 初形と詰上がりでの玉位置、そして5手目の大駒捨て。作者はこれまでにも数作ツインを発表しているが、ここまで見事に対照性を織り込んだものはなかったように思う。詰将棋の可能性を押し広げたという意味で、epoch-makingな一作と言っても良いのではないか。

 実は本作、「同人室」という、およそツインの出題場所として似つかわしくないコーナーに出題されている。そして担当のK氏は、本作についてこう書いている。

☆作者が時折見せる「ツイン詰め」この独創性について、現状の詰将棋界では確固とした評価は下されていない。元来作品の評価は一局だけで決まるのが大原則であり、そこへ二局となれば、単なるルール違反として失格を宣告されても弁解の余地はないところなのである。
☆本作はそれぞれの手順を比べてみたとき、対比の妙を買われて高点が集まった。しかし、個々の作品を冷静に見てC点をつけた解答者も少なくはなかったのである。(後略)


 これが書かれたのが17年前。だが、現在でもなおツインについてこういう認識しか持っていない人は多いのだろう。複数解の作意順の一つだけを取り出して評価するというのは、例えば龍追い手順中の数手を取り出して「変化・紛れが全くなく、妙手性もない」と言うのと同じくらいバカげた評価の仕方なんだけどね。 
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