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2016年03月31日22:15

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覆面推理をはじめから(3)

例題2
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 「あ・ア」が玉なのはすぐに分かりますね。次に「い」に着目してみましょう。これが後手玉に王手をかけていないとすれば桂ですが、桂は2段目に置けませんからその可能性はありません。よって、「い」が何であれ、先手はこの駒で後手玉に王手をかけていることになります。すると、更に「う」でも王手をかけているとすると、これは不可能両王手になりますから、「う」は銀か角ということになります。また、「い」が金・銀、あるいは成駒だとすると、これも不可能両王手になりますね。
 以上より、「い」と「う」の可能性は
 「い」=歩、香、角、飛
 「う」=銀、角
に絞られました。これらの組み合わせのうち、正解は1通りしかありません。さて、どの組み合わせでしょうか?

 試しに、「い」=歩、「う」=銀としてみましょう。

(歩・銀の図)
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 これは打歩詰ですね。勿論これは非合法です。同じ理由で、「い」=歩、「う」=角もダメですね。(つまり、「い」は歩ではありません)では、歩を香に代えれば良いのでしょうか?

(香・銀の図)
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 いいえ、これもまた非合法な局面です。何故なら、直前の手は12香ですが、更にその前の後手の手が存在しないからです。「い」が飛や角でも同様の理由で、非合法な局面になります。以上より、「う」は銀でないことが分かりました。
 もう、答えは分かりましたね。正解は「い」=香、「う」=角です。

(香・角の図)
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 この場合のみ、後手の戻し手が存在することを御確認下さい。


例題3
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 例題2と同様、「あ・ア」が玉なのは明らか。「う」に着目すると、これは何であっても後手玉に王手をかけていることが分かります。では「い」はどうでしょうか?もし「41い」が後手玉に王手をかけていないとすれば銀ですが(「い」と「イ」を合わせると3枚あるので、これは角ではありません)、その場合は22イによって先手玉に王手がかかりますから、同時に両方の玉に王手がかかってしまいます。よって「い」は銀ではなく、「41い」もまた後手玉に王手をかけていることが分かります。つまり、現在後手玉には両王手がかかっているのです。
 では、「い」と「う」で合法な両王手をかけるにはどうしたら良いのでしょうか。それには「う」を角として開き王手すればよいのですが、問題は「い」です。試しに「い」をと金にしてしましょう。

(「い」=との図)
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 この場合、直前の手は42歩を41で成る手しかありませんね。しかし、更にその前の後手の手が存在しないので、これは非合法な局面です。
 すると、正解はもうお分かりですね。そう、「い」=成桂なのです!

(「い」=成桂の図)
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 これなら、直前の手は53桂を41に成る手で、更にその前の後手は42玉を31に移動した手と考えることができ、合法な局面になります。
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