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mixiユーザー(id:10857363)

2016年03月29日21:55

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覆面推理をはじめから(1)

 これは、覆面推理について「興味はあるんだけど、今一つ分からない」という人の為の手引き書です。これから数回にわたり、覆面推理が何を目指し、何を表現しようとしているのか、それをできるだけ詳細に説明していきたいと思っています。

 覆面推理は、大まかに言って「文字に置き換えられた駒が何であるかを特定し、合法な局面(legal position)を構成せよ」という問題です。(合法性に加え、「先手が後手玉を1手詰にできる局面にせよ」などの条件が付け加えられる場合もあります)
「合法な局面」というのは、覆面推理において非常に重要な概念で、実戦初形から、先手後手双方が将棋のルールを守って指した場合に到達可能な局面のことを指します(従って、覆面推理は常に双玉です)。また、合法ではない局面は「不可能局面」、あるいは「非合法な局面(illegal position)」と呼ばれます。
 特に、一見合法な局面でも、過去に遡ると将棋のルールに違反した着手があったことが証明されれば、それは非合法な局面ということになりますので、御注意下さい。このように、現在の局面に至る手順がどのようなものであったかを調べることはレトロ解析(retrograde analysis)と呼ばれ、チェスプロブレムの世界では最も論理的な思考を要するジャンルとして知られています。

 では、以下に非合法な局面の例を挙げておきましょう。

ー存宿垈椎修焚手がかかっている局面

a)両方の玉に同時に王手がかかっている局面

 先手玉と後手玉に同時に王手がかかるというのは、どちらかが反則を犯さない限りあり得ません。従って、これは非合法な局面ということになります。

例1
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b)あり得ない王手がかかっている局面

 あり得ない王手の例をいくつか挙げておきます。ルールを守って指す限り、こういった局面が実戦では絶対に生じないことを各自御確認下さい。

例2
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例3
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途中で逆算が行き詰る局面

 その局面に至る手順を考えたときに途中で逆算が行き詰ってしまうのも、非合法な局面です。

例4
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 19玉に王手がかかっているので、現在後手番です。直前の手は39(又は28)にいた金を29に動かしたか、あるいは持駒の金を29に打ったかのいずれかですが、いずれにしてもその直前の後手の手がありません(例えば、26にいた桂が18に成ったとすると、先手は王手がかかっていたのにそれを放置していたことになりますし、後手も玉を取れるのに取らずに18に成ったことになります)。従って、これは非合法な局面です。


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 打歩詰、二歩、そして行き所のない駒を発生させている局面は、将棋のルールを破っていることになるので、明らかに非合法です。

例5
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 現在両王手がかかっているので、最終手は22歩成しかありません。更にその前は11玉と戻すしかなく、またしても両王手。なので21のと金を22歩と戻すと、先手に二歩があったことが分かります。よって、これも非合法な局面です。


逆算について補足しておくと、途中で取った駒を戻す手はOKですが、駒を取る手はダメ。また、王手をかけられる手はOKですが、王手をかけてはいけません。これは、時間の流れが逆向きになっている以上当然なのですが、すぐには感覚が掴めないかもしれませんね。
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