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2015年03月15日19:43

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レトロプロブレムの世界(2-3)

(4) Luigi Ceriani (La Genesi delle Posizioni 1961)
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局面をほぐせ (14+13)

最後の(4)は、この作者が複雑な局面をほぐす際の典型例である。白の駒取りは、a3xb4(これはa筋の黒Pが成る前のことだ)、bxc、そしてc2xd3。そして黒の駒取りはまずd7xRe6であり、g筋の黒Pは成っているので、もう一枚の駒取りは直進途中のg筋の白Pを取ったか、或いはg筋の黒Pがf筋またはg筋の白駒を取ったか(この場合は、g筋の白Pはg8で成っている)のいずれかである。局面をほぐすには、a2-a1=Qとして黒Pをa4-a3まで戻したあと、白がa3xb4とする必要がある。しかしこの戦略はすぐには実行できない。何故なら、f筋とh筋の白Pだけでは、十分なテンポが稼げないからである。従って、手順は以下のようになる:1.Bc4-d5+ h4-h5 2.Qf4-f1! h3-h4 3.Qb8-f4! Qa8-a7 4.Sb2-a4 Qa7-a8 5.-13. g6-g5-g4-g3-g2-g1=S-h3-f2-d1-b2 Q- 14.Sa2-c1 Qa7-a8 15.h7-h6!(retro-oppositionを処理し、白に更にtempo moveを与えるための小さな工夫)Qa8-a7 16.Qf4-b8 Qa7-a8+ 17.Qg5-f4 h2-h3 18.Qg1xPg5! g4-g5 19.Qa1-g1 g3-g4 20.Sc1-a2 f4-f5 21.a2-a1=Q f3-f4 22.a3-a2 f2-f3 23.a4-a3 a3xSb4!...

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