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2015年03月14日22:52

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レトロプロブレムの世界(2-2)

(2) Luigi Ceriani (32 Personaggi e 1 Autore, 1955)
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現在黒番。同じ局面で白番となるような最小手数を求めよ。(12+12)

(2)(純粋なopposition)
J.M.TRILLONによる「失われた時を求めて」を読んだRex Multiplex誌の読者なら、既にこの種の問題には馴染みがあるだろう。ここには詰に関する条件も解析もない。唯一の目的は手番を反転させることだ。作者を縛っているのは合法性のみ。(2)はそのシンプルながらも明快な例となっている。黒Rがe5-f5を往復するだけでは、テンポを失うことはできない。白Sが黒RにRd5とする機会を与えるためにd4に挟まれなくてはならない。1.Re5 Sb2 2.-20. Rf5 Sd1-f2-h1-h5-g3-g7-e5-d6-f7-h8-g6-f8-d7-b8-a6-b4-a2-c1-b3 21.Rd5 +! Sd4 22.Re5! Sb3 23.-42.Re5 Sa4 (白Sはこれまで来たコースを逆戻りする) 43.Rf5まで。

(3) Luigi Ceriani (Europe Echecs 1959)
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局面をほぐせ (12+14)

(3)(レトロ解析)
黒の駒取りはa5xb4(これはa筋の白Pが成ったものを取っている)、bxc、f5xg4(これはf筋の白Pが成ったものを取っている)、そしてhxg(これはh筋の白Pを直進途中で取っている)。一方、黒Pd4の背後にある白Pd7は、c(e)筋とd筋での2枚の駒取りを示している。局面をほぐすために、a筋の白Pをunpromotionしてa4-a5まで戻し、黒がa5xb4としなくてはならない。
実際に戻してみると、1.Kg8-f7+ Sb8-a6までは必然。その後試しに、2.a7-a8=S? Sa6-b8 3.?? Sb8-a6 4.a6-a7 g3-g2とやってみると、tempo moveが必要であることが分かる。そこで、以下のように戻す: 2.Sb6-a8! 3.-8. S- Sf8-g6-f4-d3-b2-a4-b6! 9.-18. S- Ke1-d2!-d1!-e1-f2-g3-h4-h5-g6-f7-g8とし、19.-25.は白Kをe1からg8まで戻す。その後は26.-31.で白Sをf8からb6に戻して、31...Sb8-a6 32.Sa8-b6! (2手目の局面と同じだが、手番が黒になっている!) 32....Sa6-b8 33.a7-a8=S Sb8-a6 34.a6-a7 g3-g2! 35.a5-a6 Sa6-b8 36.a4-a5 a5xb4...となり、後は明らか。この31.5手かけて同じ局面に戻るというのは、オーソドックスなレトロ解析における記録だ。この記事に関係のある他の作例は“Problèmes à chercher”(Rex Multiplex no.5)の(7)である。
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