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2014年11月22日22:42

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温故知新(詰パラ506号-02)

 今日はあの名作が登場です。

原亜津夫
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(詰パラ 平成10年5月号、第37期看寿賞)

32角、23飛、同角成、15玉、14馬、同玉、15飛、同玉、23歩成、26玉、
46龍、36飛、44角成、15玉、33馬、同飛、16龍、同玉、17金、15玉、
16香迄21手詰。

 いずれ回収できることを見込んで敢えて大駒を渡す2手目23飛!が、深謀遠慮の秘手。この筋自体は若島氏の作品がオリジナルだが、捨合で表現したことによるインパクトが強烈で、作者に看寿賞の栄誉をもたらすこととなった。

(参考図)若島 正
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(華麗な詰将棋 作品-45)

46龍、35飛、同角成、同香、18飛、同玉、16龍、17飛、同龍、同玉、
18歩、同玉、29銀、同玉、23飛、39玉、28飛成、49玉、48龍迄19手詰。

原亜津夫
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(詰パラ 平成10年5月号、半期賞)

A42飛、イ52香、72金、同玉、52飛成、ロ62金、B92飛、ハ82桂、62龍、同玉、
82飛成、ニ72角、52金、同玉、72龍、ホ62飛、42金、同玉、62龍、ヘ52銀、
54桂、31玉、51龍、ト41歩、42桂成、21玉、22歩、12玉、21角、22玉、
32飛、同銀、24香、23銀、32成桂迄35手詰。

A92飛は72香(限定)以下、
・42飛、52金(限定)、同飛成、同玉、72飛成、62歩で逃れ。
・52金、同玉、72飛成、62金(限定)で逃れ。
イ52桂は同飛成、同玉、44桂以下。
イ52銀は72金、同玉、52飛成、62合、61銀以下。(角合も同様)
イ52金は72金、同玉、52飛成、62合、71金、同玉、61飛以下。
ロ他合は71金、同玉、61飛以下。
B82金は同玉、62龍、72桂(限定)、81金、93玉で逃れ。
ハ82銀は62龍、同玉、82飛成、72合、71銀以下。(角合も同様)
ハ82金は62龍、同玉、82飛成、72合、52金、同玉、62龍、62合、52金以下。
ニ72桂は52金、同玉、44桂以下。(銀・金合も同様)
ニ72飛は52金、同玉、72龍、62合、44桂以下。
ホ他合は44桂以下。
ヘ52桂は54桂、31玉、51龍以下。
ヘ52金は同龍、同玉、44桂以下。
ト41銀打は42桂成、21玉、41龍、同銀、22歩以下。


 構想派の雄が手掛けた、珍しい条件作。「無仕掛七種合」の前例は小沢正弘氏の「賤ヶ岳」(近代将棋 昭和63年9月号)しかない。あちらは明らかに裸玉崩れだが、こちらは別作の余詰順を検討しているうちに発見した筋を元に作られたものらしい。それでも変化順における44桂を軸として合駒発生の機構を巧く抽出し、簡潔に纏め上げたのは流石。(実際、35手は当時七種合としては最短記録だった)

首 猛夫
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(詰パラ 平成10年5月号)

 この頃大学院の担当をされていた首氏の作品。所謂「般若一族」の作とあって思わず身構えてしまうが、そこまで複雑な作ではない。早速局面を解析してみることにしよう。

24香、同と、13銀、23玉、12銀、22玉、11銀、21玉、12角、11玉、
45角成、14と、

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 この12手が序。まずはメインの趣向手順を確認しておこう。

 12歩、イ22玉、23飛、12玉、33飛成、11玉、

イ21玉は11飛、22玉、31銀、13玉、23馬以下。

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 これで難なく33香が入手できた。続いての狙いは14とだ。

 12香、21玉、23龍、22飛、同龍、同玉、A23飛、12玉、24飛成、11玉、
 14龍、13歩、

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 2度目からは趣向手順中に飛合が出てくるが、既にある筋なので迷うこともない。14とが狙いとはいえ、すぐにAで14桂と食いつくのは13玉とされて失敗。この14とを龍で取ると13歩合となり、と金が一段下がって歩となった局面が現れる。

 12歩、21玉、23龍、22飛、同龍、同玉、14桂、同歩、23飛、12玉、
 24飛成、11玉、14龍、13歩、

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 13歩型にしてから14桂と跳べば13に逃げ込まれる心配はなく、26桂の消去に成功したことになる。つまり26桂は邪魔駒だった訳だ。その効果として27桂が入手でき、以下は平坦な収束に至る。

 12歩、21玉、23龍、22飛、同龍、同玉、23飛、12玉、27飛成、11玉、
 23桂、22玉、44馬、33香、31銀、12玉、11桂成、31玉、53馬、41玉、
 21龍迄65手詰。

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 程よく肩の力が抜けている感じがして好ましい。今更言っても詮無いことだが、この路線でもう少し作ってくれていたら…と思わずにはいられない。
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コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2014年11月27日 22:15
    もう16年も前なんですね。
    あの頃は詰将棋最優先の生活をしてました。あの頃の環境にはもう戻れないし、戻るつもりもないけれどもあれはあれで楽しかったです。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2014年11月27日 22:50
    日本広しといえども、今でもそういう生活をしているのは私くらいでしょう(笑)。

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