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2020年01月16日10:15

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歌会始の儀・今朝10時半から始まります。

 今日は 歌会始の儀が、皇居 正殿 松の間で開催されます。お題は「望」のぞみ。
両陛下・皇族方・選者、入選者10人の歌が古式に則って、披講(朗詠)されます。
令和になって初めての歌会始、正面のお席には、即位された両陛下が御成になります。

 退位なさった上皇様・上皇后様のお姿がない歌会始、些か心もとない感じですが、
今日の歌会始で、新しい両陛下の歌会始が、しっかり根付いて行くのでしょう。
タイマー掛けて、実況中継を拝見します。録画もして、再度、楽しみます。

 雅子さまのドタキャンご欠席が皆無で、昨年の諸行事、山積の日々・・、
無理なさり過ぎでは・・?と 気になって仕方がありません。私の記憶では、
歌会始に列席なさったのは数回でしょうか。でも、間も無く儀式は始まります。

 皇族方のお席、左は,秋篠宮さま お一人になりますがま、仕方ありません。
上皇さまに ゲストでお越し頂くのは無理でしょう。旧皇族・竹田宮さまのご親族
竹田恒和氏や恒泰氏に、って訳にも行かない。 ま、私の考えることでもナイ。♪

 今頃は、歌会始に出席なさる皆さまがご到着で、初参内の入選者など、儀式の
説明など聞いてらっしゃる頃でしょうか。詠進歌で落選した人たちはテレビで、
応募し損ねた私も テレビで拝見します。これぞ!って短歌 出来なかったのです。♪

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 話は飛びますが、岡山の上南公民館で、今、「歌会始で欠席者が朗詠される迄に
纏わる様々な出来事」を展示しています。以前、欠席者は披講(朗詠)から外されて
いましたが、平成六年、規則が改正され、平成八年の欠席者が朗詠されました。

 その福士重治さん(青森県・新郷村)の入選歌が、こちらです。
  青紫蘇の匂へる苗を盲(めし)ひわが指にて尺を取りながら植う

 福士さんの人生は、過酷そのものでした。母はお産で亡くなり、親戚に引き
取られ育てられました。戦争で召集され、戦地の中国で手榴弾を浴び、両眼失明して
義眼です。従軍看護婦だった香芽子さんと結婚。しかし

 本来なら、赤紙を出し召集した天皇など恨み骨髄では?と思います。そうでしょう?
でも、彼は天皇を敬い、盲目の身で荒れ地を開墾しながら、短歌を詠み、詠進歌に
応募し、遂に入選の栄に浴したのです。しかし、この身で出席は無理で、欠席しました。

 しかし、幸いなことに、今まで披講(朗詠)から排除されていた入選欠席者の歌が、
平成六年の歌会始の規則改正で 朗詠されるようになり、最初の欠席者・福士さんの
入選歌が、宮殿・松の間で、朗々と歌い上げられたのです。

 規則改正に当たっては、両陛下にお送りした一国民の請願書が、藤森宮内庁長官の
御尽力で実現しました。また、その請願書の話を聞いた山陽女子高校・放送部が、
NHK高校放送コンテスト ラジオ部門で応募。《この短歌(うた)が空に響くまで》が
全国優勝しています。開校以来、初の快挙でした。

 請願書には、欠席者で披講から外された谷川秋夫さん(長島愛生園)の事も書かれ
ていましたが、その経緯を片尾幸子さんが書いたエッセイ「鐘を撞いた人」が、
文藝春秋社の08年ベストエッセイ集に掲載され、その作品が、今年の高校2〜3年の
国語副読本に載ることになりました。

 上南公民館の小さな展示では、それら様々な経緯が、請願書も交えた資料で展示
されています。お近くの方、ご覧頂ければ幸いです。
上南公民館は、9時半〜21時まで開館、水曜・休館です。
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