mixiユーザー(id:10827658)

2019年10月05日14:12

124 view

「大丈夫よ貴女なら」という励ましの言葉

 先日、ある喫茶店の小さな画廊で、Yさんの絵手紙展を見ました。
数十年前、絵手紙展で見たYさんの絵に ずっと心惹かれています。
個展があると友人のブログで知り、いそいそ出かけました。

 予想以上に、素敵な絵手紙や折り帖が展示されていました。
折り帖は、スペースの関係で、長机の上に部分的に広げてあるだけで、
大勢の観客の中で 勝手には広げ辛く、翌日 また 閉店前に行って、
客足が途絶える頃、お許しも得て、折り帖の中を拝見しました。

 これは家宝ものだと思いました。分厚い折り帖には、絵手紙の極意が
びっしり綴られています。内容は、小池邦夫先生の記事を書き写したもの
だそうですが、書写された方が 実践なさってる全てが書かれています。

 全てを存じ上げてる訳じゃありませんが、拝見した数々の作品から
そう思いました。それも活字の印刷でなく、毛筆です。手書きの毛筆に、
これだけ人を感動させるものがあることにも、感動しました。
読みやすく意味が理解しやすい筆跡です。

 お土産に頂戴したお礼状の言葉もよかったです。

フォト

 この言葉の原文も展示されていました。
ご自分が、家庭の事情で 学業を続けようか悩んでいた時、
短大時代の唯一無二の親友が、こう言って下さったんだそうです。

  「大丈夫
     あなたなら大丈夫
    きっと幸せになれるわ。」

 Yさんは、「今は 廃線のローカル線での汽車通学で、一緒になることが
ありましたが、ふさぎがちな私に、その親友は、

  『あなたは きっと 幸せになれる人よ。
     だから、諦めないでね。』と 静かに言って下さいました。」と・・

 その後、文通は続いていたものの、再会できたのは入院中の彼女・・
そして、彼女のお嬢さまから届いた訃報・・

 そんな経過が、「お嬢様に宛てた絵手紙」に綴られていました。
「親友」って、そういうものかも知れませんね・・。
だからこそ、親友なんじゃないかと、思ってしまいます。

 私の父が亡くなり1年余り後に、父の親友が、逝去を知り来て下さり、
父のことを 恩人だからと言って、神戸の別荘を貸して下さったのです。
戦後の大変な時期、6人の子供と母は、愛媛の官舎を出て、神戸に移り
そこで暮らし、第二の故郷になりました。

 その親友は、岡山から鍬と野菜の苗をどっさり持ってきて、庭を耕し、
野菜を全部 植えて、「これで夏の野菜は買わずに済みますらあ〜」と言って
帰ってゆきました。母は、働きに出て不在の内に、作業は終わりました。

 小3だった私は、「亡くなった父が、こんなに役に立つ」とは夢にも
思わず、ただただ呆気に取られて、おじさんの作業を見ていました。今時、
あんなお医者さんはいないでしょう。でも、今は みんな あの世の人です。

 親友とは、思いもかけぬ時に支えられる 本当に有難い存在です。 
7 1

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する