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2020年10月10日06:39

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お遍路ｰﾗｰ⑱前編(サラリーマン徒歩日本全周17)

いつもの実現

【１日目　10月２日】
会社帰りからの香川県琴平駅21：00スタート。
いよいよである。昨年1０月に台風を逆手にとって向かった四国の剣山、
メインの３街道のうち祖谷から見ノ越通って神山までの東西は通したものの、
肝心の剣山頂上へはガス＋強風にやられ西島リフト降り場で
無理して登っても何も見えないと納得させて撤退。
残された北側のラインと組み合わせてルート作成、
６月開始の登山バスを待っていたが武漢ウイルス拡大で運行中止。
登山タクシーを確保し挑戦しようとしたがなんと前日に
予定日に大雨＋竜巻警報が出てしまいタクシーに迷惑かけるゆえ急遽中止。

今年は無理かなと諦めかけていたのが、普段9：00からのリフトが
10月からは8：00開始と知り、発作的に計画をリライトして出撃。
本来は琴平駅0：00スタートで9：00リフトに合わせていたのが、
８：００に間に合わせたく、いっそこの開始時間。

　初めての夜の琴平市街を抜け南へ

早速道の駅。

空？と思っていたが解説読んで納得。ライト兄弟に先立って飛行機完成
させてた日本人とやらを紹介していた。

　おぐわがあ欲しい

　さらにもう一つの道の駅
ここで念を入れてこの先の悪路に備え右膝にサポーター装着。
このあたりで日をまたぐ。

琴平駅から半日の歩数　15,708歩

【２日目】

　こういうのがいるから気を抜けない

暗闇からは、え？ここにといういくつかの驚きをもらいつつも、

　無事秘境坪尻駅入口到着

　動画で学習しといて正解
　数年前、祖谷大歩危歩いた帰りの電車が、偶然この駅で長時間するもので
ハッチバック挙動を楽しみました。その際ここへは歩いてくるべきかもな
と感想を駅舎にあった駅ノートに書き込みしたのですが、
そのあと検索してみてその坪尻駅がランキング上位の秘境駅であり
徒歩以外ではいけないアプローチの難しいところと知るものの、
場所からほかのプランに組み込みにくく、置かれていた。
　が、半端な片道プランとなった剣山に組み合わせることで
果たす機会を得たわけです。怪我の功名って奴か。実際右膝やってるし。

夜中ということもあり気負っていましたが、序盤の尖った浮石以外はさほど
危険を感じることなくあっさり到着、拍子抜け。

おかげさんでしばしゆっくりできた。駅ノートに午前二時来訪を書き込み、
沢山置かれたバックナンバーのうち適当に２冊ほど抜いて拾い読み。
なんと４年前の自分の書き込みに遭遇ｗ　呼んだかお前、果たしたよ♪

　廃ミゼットは情報不足で会えなんだが
堪能して暗い夜道を登り直し、再び佃駅に向けて南下を進める。

箸蔵辺りをつなげておいて、

さらにつなげておいてタイムアタック成功の佃駅。
ここより5：52の始発でもって

　阿波半田駅下車

　貞光駅まで短いタイムアタック
登山タクシーにて剣山リフト駅まで。道中の話も面白かった。
がっつり8：00のリフト運行開始時間に間に合わせてくれたので、

　即乗車、うわぁ

九死に一生の記憶の西島リフト降り場到着でつなぐ。
いやあのね、下山途中で寄りたい天岩戸がこれまた時間が読めない。
少しの時間も惜しいのだ。惜しいのですよ？

いやぁ、あの夜無理しなくて本当によかったぜ、ありがとう天照姐さん。

山荘であめゆと団子頂いてまったりした後、下山。

思った以上にゆっくりしてしまったので行場には寄らず。
膝これだから行き詰りかねないしねえ。思い残しもないや。

下りのリフトで反対に上がっていく家族連れと沢山行き違う。
がなんか急速にガスってきてるぞ、うわ、ちょっと待ってあげて＞＜

　以前進んだ神山への道

　今度はこっちの右へ行く

　剣山山頂この有様
小さい子連れの家族連れたち大丈夫かな、晴れを念じつつ、
こちらはラフォーレまでの短い登りを越えて長い長い下りに転じる。

　四国ではここ剣山のみ熊たん

　こちらは崩落慣れてて
２日ほどで通れるようにしちゃうそうだ。感謝、そして仮設トイレにも。

　天岩戸への分岐に到着
ここから天岩戸までは近年舗装路が通じてアプローチが容易になった。
がそこから中の橋まで通じていた悪路、その状況が判らなくなっていた。
通れればショートカットにもなるので挑戦したく必死に情報収集したが
結局近年歩いた方のレポは見つからなかった。
　グーグルマップで確認した出口のカットと地図の破線が頼りだが、
地図の破線は当てにならないのと、コミニュテイバスの時刻表みていて
中の橋停留所が消えていた(グーグルマップ時点では出口に視認できる)
ことがどうにもひっかかる。
　この車道を天岩戸折り返していては宿のベジ晩御飯に間に合わない。
無論抜けきらずに引き返しでは論外。
ある程度の悪路なら抜け切る自信はあるが、今回は宿の約束もあるし
惜しいがやめておこう。

下り再開、気持ち切り替えて自衛隊兄さんが引いたという道路を楽しむ。

　いい仕事です。自然への溶け込みも

　集落に降りてきました
ところで向こう山腹やこちらの急斜面にアプローチが？？な
家がちらほら。まだ写真の家はましな方だが、

　車ではどうみても近づけない。
下るにつれ疑問は膨らむ一方。　

途中ちらちらとみかん果樹山なんかで見かける搬送機のレールが山中に

　消えているのをみるが、まさか、ね

　中の橋まで時間かけて降りてきた
そこでグーグルマップでみた記憶を頼りに降り口をのぞき込んで驚く。
家と家の間に細道と橋、橋がきれいさっぱり無くなっている＠＠
天岩戸⇒の表示板も消えている。　あっぶねええええええ。
ここまで降りて来れたとしても完全に詰んでいたのだ。
宿がベジ宿で晩御飯があったから見送ったが素泊まりだったら突っ込んでた。
命拾いに冷たい汗を背に感じた。今回ついてるなあ俺。加護られてんなぁ。

　謎が解けたあ
ここで地元のお婆さんと少しお話、曰く道路を引かない代わりに
本来人が乗ってはいけない『モノレール』に集落の人々は乗車を
許可されてるのだ、と。
このモノレールのレールもすぐ後ろの急斜面を駆け上がって消えている。
奥の家が無人になり使わなくなったのでモニュメントとしたそうな。
お婆さんも凄いスピードで急坂を消えていった。口あんぐり。

　タクシーで聞いたが旧小学校
ものすごく大きい。この山の中、しかも先ほどのような集落だらけで
わけがわからないよｗ

　これもか、想像膨らみング

　お婆さん『山の上に集落は車道あるから楽』

　お宿に到着、向かいの立ち寄り湯から
宿主にこの旧一宇村(合併でつるぎ町になってる)の暮らしぶり聞きつつ

　ここで採れた野菜や穀物や味噌
美味しいなあ。カルチャーショック受けまくり。
だだっ広い村域に集落は多数点在、一つの山にひと集落みたいな塩梅で
それらがほぼ自給自足で生活している。モノレールも現役。
急斜面過ぎて田んぼ作るのが大変なので、ひえやあわと野菜が主。
集落には村鍛冶なる人物がおり、工夫した農機具を打つとか。
まあ聞いた話だけでも紹介しきれないのでここまでにするが、
かえすがえすも前回の剣山がガスってくれて本当によかった。
登れてしまっていたら、旧一宇村を通る機会はなかった、サンクス。
　こういうふうな驚きにまだ出会ったりするから冒険はやめられない。

まだ聞き足りないけど、