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2019年08月26日03:10

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俺街道を行く34中編(サラリーマン超徒歩日本一周後69)

闇に棲む者

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フォト 人のいない尾瀬を気ままに歩ける
そうは問屋がおろさないぜ。

最初のトイレポイントに考えていたビジターセンター、
わんさかテントが立ち並び、うちいくつかは撤収完了前、出ようとしてる。
慌ててトイレを済ませたが、高校生らしきの大行列20人ほどに挟まれる。
木道だから抜くに抜けない。幸いペースはいいが、ポケモンの話題とか
後ろでされて興覚めである。なので遠くを眺めやって現実逃避。
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湿原で熱射が始まる前に抜けるのには成功したが複雑。
森エリア手前でようやく解放される。
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フォト 本日の全行程終え、おにぎりで一服
尾瀬沼のビジターセンターでビデオ鑑賞したりしてのたりのたり。
泊りの長蔵小屋が12時にチェックインさせてくれたので、のんびり。
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隣のバカ夫婦のくだらない喧嘩には辟易させられたがくつろげた。

つまり、考える時間はたっぷりあったのだが、判断をミスる。


本日正午長蔵小屋チェックインまでの半日の歩数 44,131歩

【4日目 8月12日】
ビジターセンターで付近の立体模型を見ていたにも係わらず、
沼田街道という響きについそのままのコースを取ってしまう。
ここで迂回の車道コースを取っていれば惨劇は回避できたやも。
2:30出立。
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どこに潜んでいたのだか凄い量の蛾を引き連れ沼山峠へ。
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ここからは尾瀬を外れる。予想はしていたがそれなりに荒れている。
数日前まであったという豪雨の残滓、道がいくつか川化しており苦戦。

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どうにか脱出したが、終盤の夜露びっしりの草原で靴をがっつり濡らす。
しかし今回は前回の岩手青森で使用した超軽量靴を忍ばせていた。
フォト 履き替えて勝ったと誰しも思った

美しい景色の中、上機嫌で桧枝岐村中心部へ向かう。
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朝風呂まで。気持ち良すぎる。だが少なからず足裏のダメージは見てとれた。
超軽量靴はソールが薄っぺらいので傷んだ足裏には諸刃の剣だったのだ。

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フォト 資料館の方は右端の方
桧枝岐歌舞伎、後継者不足は深刻だそうだ。

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ついに目的の道の駅へ、ここから七入へバスで戻るのだが本数はさほど多くない。
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フォト 大休止。だがこの間に日差しが
ヤバいことになっていた。

フォト 七入で下車再開
フォト 最初は日陰も多かったが
急登坂が続き熱にあぶられる。
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フォト 汗をだくだくに絞りつつ
フォト 御池ビジターセンターへ
冒頭で車道迂回で出てくるのがここ。迂回していれば暑さを避け、
クッション効く靴を温存、しかも下りで御池→七入行けてた。
ダメージの差は計り知れない。

尾瀬前からほとんど圏外だもんで、ただもくもくと汗を流す。
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最後の拠り所、喫茶山ん中へようやくたどり着く。息が整うまで数分要す。
フォト 少しでも熱ダメ減らすべく
閉店の17時までお願いして歓談して過ごす。
持ち込んだペットボトル3本に水を詰めていただいてる間に、
店にあるお客の思い出ノートを見ていると、幾人か
この先の奥只見にて車で事故り、圏外でここまで数十キロ歩いて
助けを求めてきてその節は窮地を救って頂いてという記述。
ヤバみ。

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県境越え、いよいよ地形が牙をむき始める。
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抱いていたイメージでは湖岸の細道を延々グネグネだったが、
なんじゃこの高度感。延々山の中をアップダウン。
ようやく十数キロにて湖岸にたどり着いた時、
そいつと出会った。

ようやく休憩が取れると休憩が取れると、道から出ようとした。
ヘッドランプの明かりのなか、黒っぽい衣類の人物が浮かんだ。
何故か手で懐中電灯の明かりを覆い隠して隠れようとする。

ここまで停車した車は見ていないがこの先か、この奥の陰にでもあるのか。
釣り人なのか密漁者なのか。挨拶も答えないので休みは先送りで
痛む足を急かして湖縁を進みだす。
無駄にアップダウンがあり相変わらずきついが、沢を越える度距離表示がある。
1キロくらいさらに進んだのでここいらでようやく足を伸ばすかと、
くるりと振り返ると50mほど後方で、先ほどと同じ懐中電灯を隠す動き。
なんと追いてきていやがる。
ここまで車はなかったが、この先にあって戻ろうとしている可能性はあるが
この一車線でこいつをやり過ごすのは気が進まない。肉体は悲鳴を上げているが
一層スピードを上げて先へ進む。

さらに1キロ以上進んだところで、大きく沢へ食い込む大カーブ。
歩いてきた向こう側で、また懐中電灯を隠す動き。
果たして空手空荷に見えていたが、棒を持つ俺を追ってくるという行動、
なにか忍ばせていないと取れない行動ではないか。
ヒグマでも幻覚ブルーマンでもここまでゾットとはしない。
足破損覚悟でギアを1段更に上げてじん船着き場までの十数キロを
ノンストップで振り返らずにかっ飛ばした。
飛ばしながら考えていた。これは明日の午前中は歩けなくなるだろう。
銀山平船着き場にはバス停がある。そこで切り上げ小出までの30数キロは
棚上げして移動とし、その始発までにしっかり足裏治療しておいて、
午後のコースから通常運行に戻そうと。
どうにか日をまたぐ前に船着き場のバス停へたどり着く。
見えるトイレの明かりと自販機の明かりに引き付けられつつも、
その前に始発の時刻と行き先を見ておかねば。
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は、ぁあああああ??
11:52が始発、いや1本のみの運行だと????


本日の歩数 104,718歩

【5日目】
男は身障者用トイレの床に倒れて目を覚ました。
用を済ませてようやくつながる携帯で時刻表検索したところ、
只見線の電車に間に合わないことが判明。つまりこのままでは、
半日リタイアではなく丸一日リタイアになってしまう事実に
気づいた衝撃と共に胃だろうか、ストレスでギリギリギリと痛み出し
たまらず床に臥せたところで気を失ったのだ。
こうなったらここで足裏治療を急ぎ施し、更にキツイと聞いた
枝折峠を越え、その先の大湯温泉郷へたどり着ければ、
もっとまともな本数のバスがあり、午後に間に合うように
エスケープ出来るかもしれない。なのにまた1時間以上のロス。

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どろりとした血膿を数か所から切り裂き絞り出し、なんとか歩けるまでにして
さらに1時間半後トイレを後に歩き出す。悲鳴をこらえつつ。
峠に向かってヨチヨチ進みだしたところで看板に気づく。
銀山平キャンプ場、温泉あり、10:00より。
温泉だと!
ポキリと音を立てて折れる。
10;00まで待って温泉で回復図り、11:52のバス。
丸一日リタイアになるが、まだ半ばにもない現状、その後の行程を
こなすためにはそれもやむを得ないのではないかと変節したのだ。
フォト 管理人室前のベンチまでたどり着き
身を横たえる。ここでようやく右手の平の痛みに気が回った。
奥只見スピード上げるのに杖を使ったので、剥けたんだけど
フォト ハート型の聖蹟が
これはインスタ映えするな、やってないけど。

数時間ベンチで眠り込んでいて声がかかる。
『何してるんですか?』
フォト 明るくなっていた
目の前に男性。管理人だと仰るので尾瀬から来た旨と、昨夜のシャドーマン
の追跡劇の顛末を話し、温泉開き待ちだと答える。
そうか、サービスするから今から入んなよ。

フォト 運命の歯車がまた動き始める

後編へ続く
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