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2021年10月23日00:45

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メゾン・ブック・ガールの「Yume」

メゾン・ブック・ガールが、「削除」という形で終わってしまったらしい。
そんなにファンというわけでもないけれど、何とも残念。
1枚だけもっている「Yume」というアルバムはよく聴いたし、名盤だと思っている。

現代音楽畑のサクライケンタが、曲作りやサウンドメイキングなど音楽面を全て手がけ、「現音ポップ」などとも呼ばれる、独自の音楽世界をもった、異色のアイドル・グループだった。

アイドルがアーティスティックに進化した、1つの完成形といっていいのではないかと思う。

アイドルがアーティスティックな表現に向かう場合、時として、表演のクオリティを重視するあまり、アイドルである蒜山製が損なわれることがあるが、メゾン・ブックガールはその点、実にバランスがいのい。
その音楽表現の核に「少女性」があって、その「少女性」を表現するのにはアイドルがまさに適役、というわけである。

不安定で、不穏で、どこかいびつで、でも純粋で、美しい――そんな「少女性」が、見事に音像化されている。

特にこのアルバムは、タイトル通り「夢」がテーマになっていて、アルバム全体が夢物語のような内容をもっていて、夢の儚さが、少女の儚さをさらに際立たせているような印象がある。

世界的に見ても、こんなアイドルいないよなあ、という独自の存在だったのに、本当に残念。

でも、「少女性」にこだわるのなら、少女のアイドルが少女出なくなったときに終わってしまう宿命だったのかもしれない(?)
「削除」という終わり方も、夢っぽいといえば夢っぽい気がしなくもない。

では、アルバムから「狭い物語」を。




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