ズルいよ　ズルいね

＝LOVE（イコール・ラブ）の「ズルいよズルいね」。
昨年発表された曲だけれど、最近ハマってMVを繰り返し観ている。

＝LOVEは、指原莉乃がプロデュースする１２人組（？）アイドル・グループ。
全曲かどうかはわからないけれど、作詞も指原が担当。
――となると、秋元康と同じスタイルということになる。
実際、秋元康プロデューズといわれても違和感ない感じがあったりもするのだけれど、この「ズルいよズルいね」に関しては、指原ならではの表現が光っているように思う。
むくわれなかった恋を未だ引きずっている心情が切々と歌われていて、センチメンタルな気分を誘われるのだけれど、思わずゾクッとしたラインがある。

不幸になってほしいなんて思ってないよ
だから幸せにはならないで

……愛というよりも女のエゴをリアルに感じさせる歌詞である。
男には書けないし、歌えないじゃないかという気がする。
女だからこそ成立する表現ではないかと。
そしてこれが歌のリアリティをいっそう高めている。
同じ失恋ソングでも、無自覚にエゴを垂れ流したあみんの「待つわ」より１００万倍素晴らしいと断言しよう。

歌詞のことばかり書いてきたけれど、曲もすごくいい。
切ないメロディーに切ない歌詞が合わさった相乗効果で名曲が生まれたという感じだ。
＝LOVE,、要注目である。