お盆を過ぎてからの河口湖はすっかり涼しく(寒く?)なってて、もう夏は終わった感じですね(笑) まだ海に行ってないぞー!!
この春〜夏、何をやっていたかと言えば、ひたすらバイオリンギターのピックアップを取り替えてテストしてました(笑)
そしてついに、最高にマッチしたピックアップを見つけたのですが、苦難のテストの過程(笑)も備忘録として書いておこうと思います(^u^)
これから先はギタリスト(いや、その中でもかなりマニアックな人)しか面白くない内容です・・・(笑)
実はこのバイオリンギターのコンセプトは、外観は完全にバイオリン型というのがあったのですが、音に関しては、何しろカタチがカタチだけに(笑)どんな音になるのか想像も付かなかったので、ピックアップとかの音に関係するパーツは当時最高に気に入っていて4年間ぐらいずっとライブやレコーディングで使っていたドデカ・レスポール(写真左)と同じにして、ドデカ・レスポールみたいな音が出ればいいな〜、まあ出なくてもアンプセッティングでなんとかするか!などと考えていたのですが・・・
実際に何回かバイオリンギターを使ってライブをやってみたのですが、とにかく暴れん坊で、それはそれは優し〜くピッキングしてあげないとバンドのアンサンブルを乱し、ギターだけがズッコーンと抜けてしまうという、トンデモないギターでした(^_^;)
ギタリストの皆さんは、いかにバンドアンサンブルの中でギターを抜けさせるか?(特にハードな曲をやっているバンドとか)を日々考えていると思いますが、この半年以上わたくしは、いかに抜けさせないようにするにはどうすれば良いかを悶々と考えていました(笑)
でもまあ、優しくピッキングする練習になって良かった面もあるけどね(笑)
まずはアンプのセッティングでなんとかしようとしましたが、高域を絞ってコモらせれば抜けなくなるかな?と安易に考えていたのですが、確かに抜けなくはなりましたが、肝心の出音もイマイチな音に・・・・(^_^;)
次に、弦を替えてみよう!ということで、煌びやかな音で大好きなアーニーボールから、ちょっとオシトヤカな音が出るリチャードココというイタリア製の弦に交換してみたら、ちょっと大人しくなったので、とりあえず地球屋さんでのライブはこれで演奏(^u^)
でもライブ動画を振り返ってみてよく分かったのですが、このじゃじゃ馬ギターを全然コントロールできてなかったな〜(^_^;)
その後、今度はスピーカユニットを色々試して、中域に集中したマイルドな音が出るという噂のセレッションのクリームバックとか、いやむしろ逆に全帯域が満遍なく出るスピーカの方がいいのかも?とか思ってエミネンスのスピーカを各種試したり、とっかえひっかえした挙句、結局、長年使い込んだメサブギーのブラックシャドウ×4発キャビが一番マイルドだったという振り出しに戻り(笑)、わざわざデカいキャビを持ち込んで演奏した日野Soul K(^u^)
でもやっぱり暴れん坊は変わらず、ちょっと強めに弾くとジャニスジョップリンのMAXなシャウトを耳元で聴いている感じだったので(笑)、ついにギター本体(ピックアップ)に手を入れる決心をしました・・・(^_^;)
アバンチュール・ギターズの川越氏が苦難を乗り越えて1年がかりで作ってくれたギターなので、できれば無改造で行きたかったんですけどね!
元々搭載していたのは、このGIBSON社の57 Classicと57 Classic Plusというピックアップで、ブルージーなサウンドが最高なので、わたくしの持っているギターの殆どに搭載しています(^u^)
カバーがゴールドでコイルタップするための4芯仕様というピックアップが世の中に無かったので、わざわざ川越氏にピックアップを分解して4芯にしていただいた激レアパーツ(笑)
このピックアップはフロントでも全然コモらず、ガンガンぶっといコードワークが出来るので、我々Sheep Controllerのようなトリオ編成でクリーンの単音弾きとかやっても全然薄くならなくて重宝していました(^u^)
でもこれをバイオリンギターに搭載すると、このブルージーさがグリグリと強調されてしまって、暴れん坊さんになっている感じ(^_^;)
まずトライしたのは、このドデカ・レスポールに元々搭載されていたメーカ不明のピックアップだ(^u^)
このギターは、フェンダーのマスタービルダーだったテリー ロジャースさんという人が立ち上げたTerryRogersというブランド(名前のまんま笑、バンヘイレンのウルフギャングとか作ってる人)のプロトタイプなので、どこのピックアップなのか(あるいは彼が手巻き?)まったく分からないですね(^_^;)
ドデカ・レスポールを初めて弾いた時、あまりに甘くトロけるようなトーンだったので、我々Sheep Controllerのような甘くない音楽(笑)には合わないと思って、直ぐに57 classicに取り替えてしまったのですが、「そうだ!あのピックアップをバイオリンギターに付ければちょうどいいんじゃ?」と閃いたんですよヽ(^o^)丿
因みにドデカ・レスポールがどれだけデカイかというと、これだけデカイです(笑)
右は普通のレスポールですが、ウクレレに見えますね(笑)
さっそくこの謎のピックアップを搭載してみたら・・・・これは凄い!!
何をどう弾いてもブライアン・メイになってしまいます(笑)
今までのギャンギャンしていた暴れ馬が嘘のように、リアで力一杯ピッキングしてもブライアンになります(笑)
そして気が付くとボヘミアンラプソティのギターソロを弾いてしまうという・・・・
いや、この音はレッドスペシャルをVOXアンプに突っ込んで+6ペンス硬貨でピッキングしないと出ないと思っていたのに、そのまんまあの音が(笑)
これは凄いぞ!
さっそくバンドでリハやってみたら、あまりにも上質な音にメンバーも好評!
いや〜最高!!と思っていたのですが・・・・
しばらく色々なSheep Controllerの曲をプレイしていて分かったのですが、そう、何をどう弾いてもブライアン・メイの音しか出ないのです(笑)!!!
クイーンのコピーバンドならいいけど、これではちょっとねぇ・・・・(^_^;)
次に試してみたのが、リンディ・フィーリンさんの作ったピックアップ(PURE PAF)♪
本当にリンディさんが1個1個手巻きしてる手作り感溢れるピックアップで、工業製品ではなく工芸品になるのかな(笑)?
わたくしが興味を持ったのは、彼はギタリストで、数値とかスペックでピックアップを作っているのではなく、あくまでギタリストとしての耳を頼りに手巻きして作っているってこと(^u^)
バイオリンギターも手作りだから、ピックアップも手作りがいいかな〜とか思って♪ そもそもわたくしは大量生産品が大嫌いだしね(笑)
さっそく搭載してみたら、一気にブライアンメイからエルビス・プレスリー、コステロ、チャックベリーなロケンローに変身!!!
思わずチキンピッキングしながら、ダックダンスを決めたくなります(笑)
何だ?この変わりようは!!
もしかしてバイオリンギターはピックアップの個性をグリグリと引き出してしまう魔法のギターなのかもしれない(゜o゜)
このピックアップはバンドメンバーにも超ウケてしまい、ついついロケンローなリハをしてしまったが(笑)、一方、ドーンとした重厚な曲はちょっと軽いというかローが足りない気が・・・・
う〜ん、やはり我々のような色々なジャンルの音楽を演奏するバンドの場合は、なかなか難しいですね(^_^;)
そして次はこれ、すっかり手巻きが気に入ってしまったので、国内の職人が作ったピックアップも試してみよう!ということで、静岡のY.O,Sギター工房の吉田氏が作ったピックアップ、その名もSMOGGY ピックアップ!!
名前がSMOGGYというだけで最高な音が出そうです(笑)
このピックアップはコイルタップしても音量が落ちないというのが売りというのも面白そうだったので、さっそく搭載してみました(^u^)
おお〜!!今度はプレスリーから一気にスマパン、ニルバーナ、パールジャム!!超グランジーな音色に!!!
今まで聴いたことがないぐらいタイトな低音がバーンと出て気持ちが良いので、思わず5〜6弦の巻き弦を使ってザクザクとへビィなメタルリフを弾きたくなり、ジューダスプリースト的なハイトーンボーカルで叫びたくなります(出来ないけど笑)!
しかし凄い変わりようだな〜(゜o゜)
さっそくバンドリハをしてみたら、確かにグランジーな曲にはバッチリ合いましたが、やはりそこはSMOGGY、音色がどこか暗いんですよね(^_^;)
暗い曲には合うと思うのですが、わたくしは暗い曲を明るい音色で演奏するのが大好きなので、ちょっと合わないかな〜
お次はこれ、超超超定番のピックアップ、セイモアダンカンの59モデルです(^u^)
なんかピックアップのレビューとか見てると、「色々試したけど、最後はこれに戻ってしまう」とか、「定番だけど、やっぱいい!」とか、定番の良さのようなレビューが多かったので、定番嫌いなわたくしとしても定番を知っておく必要があるな〜というのと、定番をバイオリンギターに載せたらどうなるんだろう?という興味もあって(^u^)
何となく結果は見えていたけど(笑)さっそく交換したら・・・・いや〜、つまらん(笑)!!
なんだこの薄っぺらでチープな音は!?!
思わず激歪みさせてジーザス・アンド・メリーチェインやマイブラのようなシューゲイザー的ノイズをキメたくなる(もちろん嫌いじゃない笑)、そんなチープでトランジスタな音で、これはバンドリハをやるまでもなく、ソッコーで取り外しました(笑)
しかしこれだけ変わるということは、もしスイッチ一つでピックアップが交換出来たら、あらゆるジャンルに対応できそうだな〜(笑)
これまで所有しているギターでピックアップ交換しても、やっぱりギター本体の個性が強くて、ここまで変わらなかったからね(^u^)
凄いなバイオリンギター!
そして次はポールリードスミスのビンテージ系ピックアップ(57/08)です♪
ポールリードスミスのギターは弾かせてもらったことあるけど、細部まで完璧に作り込まれたスキが無いギターで、何弾いてもイイ音が出るし、どのポジションでも弾きやすいので、逆に敬遠していたんですよ(笑)
ユタカが初めて自分の給料でギターを買うと言うので「ポールリードスミス買わないの?」と聞いたら、「いや、なんかそれ買ったら、負けた気がする」と言って結局ノンリバのファイヤーバードを買って、ああわたくしの息子だ!と何だか嬉しかった記憶がありますが(笑)、クルマだったらベンツとか完璧なものってなんかダメなんですよね(^_^;)
ホワイトストライプスのジャックホワイトが60年代のビザールギター(有名なエアラインとか)ばかり弾いていて、「だってギブソンでイイ音するのは当たり前じゃん」みたいなことと言ってたのですが、きっと同じような感覚なのかもね?
でもその完璧なメーカのピックアップをこの妙なバイオリンギターに搭載してみたらどうなるんだろう・・・という欲求が頭を離れなくなり、全然流通していないピックアップなのですが、名古屋にあるポールリードスミス代理店でようやく見つけて取り寄せてみました(^u^)
さっそく搭載してみたら・・・・これは最高!!!!
ブルージーでもあり、グランジーでもあり、プレスリーでもあり、ジーザスでもある(笑)!!
そしてこれは同社の特徴なのかもしれませんが、ビンテージテイストなのに、どこかしらモダンなテイストもあって、急に我々の楽曲がオシャレに聴こえるから不思議です(笑)
バンドメンバーにも大好評!!
これまでポールリードスミスを敬遠してきましたが、マジでいいですよこれ!
そして驚いたことに、現在レコーディングしている曲は、このドデカ・レスポールをメインに弾いていて、特にフロントの音が最高だと思っていたので、ギターソロはほとんどその音で弾いているのですが、先日、歌入れの際に聴き直してみたら、なんと、このバイオリンギター+ポールリードスミスピックアップの音(しかもリア)の方が艶も抜けも良くなっていることが判明!!!
いつの間にか、目標にしていたドデカ・レスポールの音を超えていたのだ!!
更に、これまで殆ど使わなかったミックスポジションの音が素晴らしいことが判明!!
なんというか、ストラトのハーフトーンをぶっとくした感じで、思わずレッチリとかレイジのようなミクスチャー系のファンキーなリフをキメたくなり、そのまま曲が2曲出来てしまいました(笑)
ただ問題はゴールド色のピックアップカバーがないことで、しょうがないのでスプレー塗料でゴールド色に塗装してしまった(笑)
ゴールドカバーやゴールドスクリューに交換する手もあるんだけど、材質が変わると音も変わっちゃう可能性もあるからね(^_^;)
塗料がピッキングで削れてきちゃうかもしれないけど、しばらくはこれで行こうかな!?
よし!!次回のライブはこれで決まり!!わくわく!!
・・・・ただ気をつけて欲しいのは、このピックアップの評価は、あくまでバイオリンギターという特殊な楽器をBUDDAのアンプで鳴らした時の感想なので、記事を読んだギタリストの方々が、わたくしの評価通りの音色を期待してご自分のギターに搭載しても、必ずしも同じ結果になるとは限らないということですね(笑)
やはり自分のギター&アンプでベストなピックアップを見つけるのは、自分でとっかえひっかえして突き詰めないと分からないですからね!!!
お陰で、この半年でハンダコテ使うのが上達しました(笑)
・・・・・ということで?いらないピックアップがいっぱいあるので、欲しい人は格安でお譲りしますよ(笑)
Yhah〜!!!
我々Sheep Controllerの活動詳細はHPご参照(
http://www7b.biglobe.ne.jp/~sheepcontroller/)
ではでは〜♪
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