先日いよいよ文字盤を外しムーブメントを確認しました。
このムーブメントはETAの2836-2というモデルで、本来デイデイトなはずなんですが、文字盤をはずしたら、、、、、、
デイデイト機能がごっそり無い(-.-)y-., o O
部品もネジも全くない。
これは何を意味するのか?
ケース1
本物のETAだから、ここの部品をごっそり取られて他の時計に移植された(ETAはアフターマーケットに部品の供給をしていない)
ケース2
時計のケースの高さが2836だと合わず、わざわざその機能を外して組まれた(2824というムーブメントは若干薄いのでそれと同じ厚さにした?)
ケース3
いい加減に作られただけ
どれだろう?
そんな事を考えながら巻芯の所の部品を分解。
分解図を入手してそれぞれの動きを確認してみました。
とりあえず部品の破損もなく、中にも錆の痕跡は見られなかったです。
何度も浸水したのに文字盤で止まっててくれたのかな?
分解図を手に入れたのは注油する位置やオイルの種類、量、塗り方を知りたかったから。
バラしてもこれがあれば組むのが楽だしね。
そして外した全ての部品にオイルは痕跡すらなし。
手に入れてから20年だから当然か。
ゼンマイをかなり巻かないと動かなかったのも浸水による錆ではなく、オイル切れでのフリクションロスである事が確定しました。
本当によくこれだけ長きに渡り頑張ってくれました。
全部バラしてないから摩耗はわからないけど、多分このムーブメントは部品取りか練習用になりそう。
そして今後の課題。
とりあえず当分は仕入れたムーブメントを使うつもりだけど、果たして本当に必要なのは2836なのか2824なのか?
念のため今後の勉強も兼ねて両方のムーブメントを手配してあるから現物合わせで確認するしかないかなぁ〜
本物ならこんな事で悩む必要は全くなかった。
でもこういう謎解きも面白いかも?(笑)
因みにもう一つ作った時計のムーブメント(ミヨタ8205)も暫く動かしたらかなり遅れるから油切れは間違いなし。
機械式時計のオーバーホールが何故必要なのか、ちゃんと目で確認できました(^^)
そして今はオーバーホールが不要になるという魔法のオイルに興味深々。
いわゆる時計メーカーの専用オイルではなく、時計好きが既存のオイルを分析して揮発や拡散を限りなくし難く、かつ時計メーカーのそれぞれの製品と同じ様な粘度で作ったというものを発見したの(笑)
もちろんこれを差すにはオーバーホールは必要になるけど、一度差せば最低10年はオイル切れがないらしい。
どこの世界にもこだわった人が居てくれるから楽しいね!
さあ、今度はミヨタの分解図を探さなきゃ(笑)
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