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2015年07月26日15:07

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11番目のルートで逆河内へ

好きな渓の一つに、寸又川支流逆河内の源流部が有ります。
一時離れておりましたが、再び通い始めた渓です。

「釣りはフナ釣りに始まり鮒釣りで終わる」と聞きますが、
私の場合南ァの寸又川で始まり寸又川で終わる、って感じで、
5月、新緑の中で瀬音を耳に焚火の側でまったりが何時もです。

逆河内に岳薙沢、アケ河内出会う地点へ行くには、
私の中で11のルートが有ります。
その中で9つのルートを、辿ることを出来ましたが、
ヨモギ沢の下降ルートは、装備を含めた技量不足で敗退しております。
今回は、敗退したヨモギ沢とアケ河内を分ける尾根を下るルートです。

コースはジャウゾ山(栃生山)から黒沢山へと向かい、
黒沢山南面の肩から六呂場山方面へとルートを取り、
1950Mのピークから東へ向かって逆河内へ下るルートです。
登山道と呼べるのはジャウゾ山までです。
その先は劇藪の中テープを頼りですが、正解を得るのは感以外なく、
テープを見失ったら最後、背を没するササ藪と、
ササ藪を隠れ蓑に横たわる倒木との闘いです。
黒沢山の南面の肩に達しますとササは膝位の高さに成り、
ササ藪との格闘から解放されますが、はっきりとした道型は無く、
獣道を拾い繋ぎながら1950のピークです。
ここまでは一度歩いておりますが、逆河内向かい下る尾根は未知の世界、
何が出るかは解らない、今回のハイライトの部分で有ります。

AM6時半、奈良代林道に備わる車止めゲートを背にします。
ジャウゾ山から先、ササ藪へ枯葉剤を散布した情報が有りました。
確かに2M程の幅でササが枯れ、その中を道が続いております。
時折おっと思う個所も有りますが、絶妙に続いており頬が緩みます。
枯葉剤散布個所が終わりますと、背丈を越すササ藪へ突入です。
目印を見失ったら最後逆戻り出来ない地獄の始まりですが、
解ってはいてもその地獄へ足を踏み入れ踠始末です。

小蠅が目の前を飛びかい、目や口、耳や鼻の中まで飛び込んで来ます。
ヘルメットの中では、小蠅が運動会を行っておりますし、
気温の上昇と共に噴き出る汗は留まるところを知らず、
水の補給も頻繁と成って行きますが、虫との戦いも有って、
気力体力の消耗が目に見えて解る様になります。

ササが膝下に成り、立ち枯れの巨木が目の前に広がりますと、
一つの目的地、西俣崩れです。
戸中川西俣が稜線から河原まで、一気に崩落ちているガレ場です。
時刻は午後1時半、予定に2時間の遅れです。
1. 5L用意した水も底をついております。
遅れは想定内ですが、底付いた水は想定外どころか大誤算です。

日程に余裕は有りますが、水が無ければ前に進めません。
幸いに、一昨年下ったヨモギ沢の源頭に居りますので、
水を求めヨモギ沢を下ります。
5分も下らないうち流れが現れ人心地が付きますが、
幸い傍らには、疲れを癒すに十分なスペースが有ります。
下ろした荷を担ぐ気力も失せお泊まり決定です。

【写真左】
黒沢山です。
ルートは無きに等しく、近くで遠い山です。

【写真中】
西俣崩れの頭です。
立ち枯れが並び幻想的な所です。
保水力が落ちて表れかと思います。
いずれ西俣崩れに飲み込まれて行くのかも知れません。

【写真右】
西俣崩れを背に、ヨモギ沢を2,3分下ると流れが現れます。
傍らには、充分なスペースが有り荷を広げました。


車止めー西俣崩れ先、ヨモギ沢間のログです。
http://map.cyclekikou.net/report.php?id=2176

その他の写真は
https://picasaweb.google.com/110200392609699245126/JExhoC?authuser=0&feat=directlink

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