好きな渓の一つに、寸又川支流逆河内の源流部が有ります。
一時離れておりましたが、再び通い始めた渓です。
「釣りはフナ釣りに始まり鮒釣りで終わる」と聞きますが、
私の場合南ァの寸又川で始まり寸又川で終わる、って感じで、
5月、新緑の中で瀬音を耳に焚火の側でまったりが何時もです。
逆河内に岳薙沢、アケ河内出会う地点へ行くには、
私の中で11のルートが有ります。
その中で9つのルートを、辿ることを出来ましたが、
ヨモギ沢の下降ルートは、装備を含めた技量不足で敗退しております。
今回は、敗退したヨモギ沢とアケ河内を分ける尾根を下るルートです。
コースはジャウゾ山(栃生山)から黒沢山へと向かい、
黒沢山南面の肩から六呂場山方面へとルートを取り、
1950Mのピークから東へ向かって逆河内へ下るルートです。
登山道と呼べるのはジャウゾ山までです。
その先は劇藪の中テープを頼りですが、正解を得るのは感以外なく、
テープを見失ったら最後、背を没するササ藪と、
ササ藪を隠れ蓑に横たわる倒木との闘いです。
黒沢山の南面の肩に達しますとササは膝位の高さに成り、
ササ藪との格闘から解放されますが、はっきりとした道型は無く、
獣道を拾い繋ぎながら1950のピークです。
ここまでは一度歩いておりますが、逆河内向かい下る尾根は未知の世界、
何が出るかは解らない、今回のハイライトの部分で有ります。
AM6時半、奈良代林道に備わる車止めゲートを背にします。
ジャウゾ山から先、ササ藪へ枯葉剤を散布した情報が有りました。
確かに2M程の幅でササが枯れ、その中を道が続いております。
時折おっと思う個所も有りますが、絶妙に続いており頬が緩みます。
枯葉剤散布個所が終わりますと、背丈を越すササ藪へ突入です。
目印を見失ったら最後逆戻り出来ない地獄の始まりですが、
解ってはいてもその地獄へ足を踏み入れ踠始末です。
小蠅が目の前を飛びかい、目や口、耳や鼻の中まで飛び込んで来ます。
ヘルメットの中では、小蠅が運動会を行っておりますし、
気温の上昇と共に噴き出る汗は留まるところを知らず、
水の補給も頻繁と成って行きますが、虫との戦いも有って、
気力体力の消耗が目に見えて解る様になります。
ササが膝下に成り、立ち枯れの巨木が目の前に広がりますと、
一つの目的地、西俣崩れです。
戸中川西俣が稜線から河原まで、一気に崩落ちているガレ場です。
時刻は午後1時半、予定に2時間の遅れです。
1. 5L用意した水も底をついております。
遅れは想定内ですが、底付いた水は想定外どころか大誤算です。
日程に余裕は有りますが、水が無ければ前に進めません。
幸いに、一昨年下ったヨモギ沢の源頭に居りますので、
水を求めヨモギ沢を下ります。
5分も下らないうち流れが現れ人心地が付きますが、
幸い傍らには、疲れを癒すに十分なスペースが有ります。
下ろした荷を担ぐ気力も失せお泊まり決定です。
【写真左】
黒沢山です。
ルートは無きに等しく、近くで遠い山です。
【写真中】
西俣崩れの頭です。
立ち枯れが並び幻想的な所です。
保水力が落ちて表れかと思います。
いずれ西俣崩れに飲み込まれて行くのかも知れません。
【写真右】
西俣崩れを背に、ヨモギ沢を2,3分下ると流れが現れます。
傍らには、充分なスペースが有り荷を広げました。
車止めー西俣崩れ先、ヨモギ沢間のログです。
http://map.cyclekikou.net/report.php?id=2176
その他の写真は
https://picasaweb.google.com/110200392609699245126/JExhoC?authuser=0&feat=directlink
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