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2016年05月21日09:23

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誰もが耳太郎(by藤子・F・不二雄)になりうる社会

 藤子・F・不二雄先生が描いたSF短編のひとつに、『耳太郎』という作品があります。こちらの短編集に収録されています。
http://mixi.jp/view_item.pl?id=214136
 テレパシー能力を得て他人の思考が聞こえるようになった主人公。だがやがて、周囲の人間(家族や友人も含む)が抱く、主人公に対する細かな不満までことごとく聞こえるようになり、耐え切れずにノイローゼになってしまうという物語です。
 以下に作中でも特に印象的な台詞を引用いたします。
「完全な人間なんていないんだ。
誰かが誰かに、不満を持つ。
ざらにあることさ。
かといってその人を嫌っていると
いうことにはならない。
不満は、口に出されないまま忘れられ、
穏やかな人間関係が続けられる。
人の心の奥底まで掘り返すのは、

そうする方が悪いんだ。」
 加えてインターネット上の発言は、煽りやストレス解消目的でむやみに攻撃的になっていると思しき例も少なくなく、「否定的な方向に誇張された『本音』」である場合が多いことは心に留めておいたほうがいいでしょう。
 とはいえ一方で、合理性のある批判には耳を傾けることも時には必要ですが。

■「マタニティマーク問題」に「不謹慎狩り」 心ない非難に怯える「萎縮社会」で誰が幸せになるのか
(キャリコネ - 05月21日 03:30)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=4003025
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