美味しいもの食べたい

家に帰ったらいつものような「おかえりー」って声が聞こえなかったんですよ。
リビングに行くと泣いてる奥さんに睨みつけられて、泣きながら透くんがご飯を食べてました。
これはただならぬ状況というのは聞かずとも分かる。

僕は黙って着替えた後にご飯を用意してもらって食べはじめると奥さんが重い口を開きました。
どうやら2人で夕飯を食べている途中に透くんが「美味しいもの食べたい」と言ったそうなのです。それを奥さんは「この料理は美味しくない」と受け取って揉めていた、というわけだったのです。

奥さんはその日は朝から風邪気味で体調を崩していたし、透くんのお世話もご飯を作るのも精一杯だったのは分かるんです。
味見もよくできない状態で本人にも「美味しくないかも？」って自覚があったとは思うんです。そこに透くんの追い打ちがあったらキレたというもの。

どっちに加勢することもなく無言で夕食を食べきりましたが、いやー、居心地の悪さに全く味なんかしませんでしたよ（笑）
僕は「いつも美味しいご飯ありがとう」と言って食べ始め「ごちそうさま、美味しかったです」と言っています。毎回毎回レシピを考えて作るのってとても大変だから感謝の言葉はきちんと言わないといけませんしね。
透くんはまだまだすべてが自分の思い通りになるって思う子供だからこういう事を口走っちゃうのも分かるんだけど、奥さんの虫の居所はどこにあるかは見定められるようにならないとね＾＾