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2020年04月03日18:12

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一か月後

本日は無事『冊』61号を入稿した。
3月末日が原稿締め切りであったが、鬼編集人がコワいからか、全員の原稿が期日までに集まった。集まってしまったら仕方ないので、私が自分に鬼になる番である。二日かけて割り付けた。
終わったので久々にギリシャ語を読んだ。「形而上学」の第四巻を終了した(全部で十四巻ある)。

一応5月5日を発行日としたが、実際はゴールデンウィーク明けということになるかもしれない(寂しい黄金週間だろう)。それにしても1か月先がどうなっているか見当もつかないというのは、驚くべきことだ。医療崩壊とかなっていなければよいが、と思うが、外国の諸都市で現実に起こっていることが伝わってきているのにわが国の首脳は「まだぎりぎりの線」などと言いつづけて、あいまいな姿勢に終始している。必要な検査を受けさせてこなかった状況を勘案するなら爆発はすでに始まっていると考えるのが自然なのではないか。

「勉強が遅れる」とか聞くと、何アホなことを言ってるんだ、世界中が勉強をやめてるから心配するな、と言いたくなる。勉強ができなくても元気な子どもと、勉強がとってもできる死体のどっちに君はなりたいのかなぁ?

大学は五月の連休明けまで休校である。それより年少の子どもたちが通う学校は当然それと同じことをすべきだろうに、それを毅然として行わず「それぞれの現場の判断に任せる」的な口もごもご戦術である。要は休めない親たちの事情や経済をおもんぱかるからで、子どもたちはその犠牲にされようとしているのだ。各家庭、各業種に諸事情があるのは当然である。しかし、それを理由に判断中止を続けるのは政治とはいえない。休業による逸失分を補填してくれるなら誰もがウィルス撲滅に全面協力できるのだ。

もしかすると、『冊』の原稿を入稿しても、製作現場で支障が出ている可能性もあると思い、何かあったら連絡してくれと印刷屋さんへのメールにつけ加えた。わが『冊』は新潟の印刷屋さんとテレワーク関係である。夕方返信が来た。いつになく毅然としている。こちらではコロナの影響は出ておらず、心配はご無用、と。思えば印刷業界はかなり前からテレワークが進んでいるのだった。なぜか。鉛の活字が消えるのと並行して文字が空間を飛べるようになったからだ。文字や絵は、テレ(遠い)の向こうにいとも簡単に連れていってくれる。テレグラフ、テレフォン、テレビジョン、テレスコープと。だが人間の触れ合う温かさや匂いはまだ送れない。そして送る必要もない。




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