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2019年11月11日18:26

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2つの300(一粒300mとハルカス300と)

 先週金曜日の夕刻から土曜日にかけて、大阪天王寺界隈(正確には、夕陽丘・天王寺公園・新世界)を女房殿と共にウロウロ。久しぶりにディープな浪花の雰囲気に浸ってきた。
「なあワレッ!なんちゅうても大阪はエエとこやでぇ!」を実感。

 金曜日夕刻、お寺のつらなる下寺町の「次世代型の宿坊」と自称する小さなホテルにチェックイン。この宿坊、フロント係は作努衣姿でロビー・廊下・各部屋など全てがどこか香が漂い和風仕立て。なんでも希望すれば、坐禅・写経・写仏・精進料理・朝の勤行体験ができるとかで、最近急増の寺ガールや外国人向けだとか。私奴ら夫婦は翌朝の勤行のみのお付合いとして、チェックイン後はそそくさと夕闇せまる通天閣下の新世界へ。

 まずは通天閣に登りビリケンさんにご挨拶し、「民のカマドは賑わいおるか?」などと呟きながら四方を眺めた。20年ぶりくらいの通天閣、周囲は外人さんばかりになっていて、スッカリ雰囲気が変わったようだ。下に降りたら両手を挙げて走る「一粒300m」のお兄さんのお店があったが、スナック菓子ばかりが並び肝心の昔懐かしいキャラメルは探してみたが見当たらなかった。
通天閣を出てキョロリキョロリと辺りを眺めながら散策、最初はコレとばかりに老舗だか元祖だか知らないが串カツ専門店に潜り込み串を肴にグビグビと呑む。いい加減出来上がったとこで、店を変えて寿司屋でさらに杯を重ねた。

 土曜日朝7時、天王寺七坂のひとつ「愛染坂」を上り愛染堂(勝鬘院)で朝の勤行を勤めた上で宿坊で朝粥を頂き本日の行動開始。
今春来大阪に住む息子と落ち合って、近くの寺にある戦前大阪の俳人松瀬青々の墓に詣で、これまた天王寺七坂の一つである清水坂や天神坂を上り下りしながら、玉出の滝(京の清水寺の音羽の滝と瓜二つだ)のある有栖山 清光院 清水寺や真田幸村終焉の地である安居神社をめぐったらスッカリ時間を食ってしまった。

 もともとは朝から四天王寺さんへ詣で美術館に行くつもりをしていたが、予定変更。四天王寺前南交差点近くの珈琲ショップで美味しいコーヒーを仕入れ、茶臼山の木漏れ日の下のベンチで休憩、「四天王寺さんは何時でも詣でることが出来るし、天気も申し分ないので美術館内ウロウロより動物園の散策の方が楽しい」と。

 大阪冬の陣では家康が夏の陣では幸村が、それぞれ陣をはった茶臼山山頂からは、緑の木立の間から通天閣とあべのハルカスが良く見えた。休憩のお陰か動物園ではスッカリ足取りが軽くなり、あっちへキョロキョロこっちへキョロキョロ。
私奴の一番印象に残った動物は河馬(英語名ヒッポポタマスはどこかギリシャの哲人の名のようで好きなのです)。私奴の大好きな尊敬する俳人坪内稔典さんは、全国の動物園の河馬を訪ね歩いたそうな。
稔典さんの河馬にまつわる三句、「今は昔の口開けている秋の河馬」「河馬たちが口あけている秋日和 」「河馬になる老人が好き秋日和」(三句目なんか最高にうれしくなる一句ですよね)。

 園内を駆けずり回ってスッカリくたびれたので、あべのハルカスに出向いて12Fだったかのレストランで遅い目の昼食。真偽のほどは知りませんが、阿倍野昭和町が育んだ大阪味(?)のハンバーグを賞味、たしかに美味しかった。
最後の一日の締めくくりは、初めて来たんだからと展望台「ハルカス300」へ。東は生駒山・二上山、西は明石海峡大橋、北は京都のお蝋燭タワー、南はどこか分からぬ程の遠くまで、ビックリするほどよく見渡せました。最後の最期、58Fの天空庭園で親子三人でソフトクリームを舐めながら、上空より四天王寺さんに参拝して帰路につきました。
良き一日でした。



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