脱グウタラはできたか？

　4日前、脱グウタラ宣言とのタイトルで、取敢えずの3日間の行動計画らしきものを書いた。で、国・地方の議員さんなら兎も角（彼らは、どういう訳か免責特権を持つ）バッジを持たぬ市井の一凡俗としては、当然ながら、次の問いは問われねばならない。
「細事とは言え、書いたことは実行に移し、脱グウタラへの一歩は歩みだせたのか？」

　25日（日）宣言初日。MIXI日記のアップロード終了後、ゴーヤ・チャンプル作り準備スタート。
　まずは下ごしらえ。木綿豆腐をキッチンペーパーで包み水切りし、ゴーヤは縦に二分し種を除去の上、4ないし5mmの厚みに切り塩と砂糖で苦みを除去（10分弱放置）。水切り後の豆腐は10mm角に切り（手でちぎっても良い）、サラダ油を流したフライパンで焦げ目がつくまで炒める。豆腐をいったん取り出した後、フライパンにごま油を流してゴーヤを炒める。ここで料理は小休止。
サラダ他小鉢類を並べて、テーブル・セッティングした上で、水割りを飲みながら女房堂のご帰還を待つ。唯識のお勉強の成果をどう日記に書くのが良いか考えながるも、構想纏まらず。杯を重ねる内に頭の動きが鈍くなってきて構想作りは翌日回し。
女房殿のご帰還とともに、チャンブル造り再開。と言っても、塩と胡椒で豚肉を炒めた後に、下ごしらえ済の豆腐とゴーヤを放り込み、適当に醤油・味醂・料理用酒・白だしを追加して、最後に卵を割りかき混ぜて完了。（翌日、冷蔵庫を開けて気づいたのだが、もう一品作る計画だったらしく、庫内に材料が放置されていた。呑んでいて、忘れたらしい）
（この日の宣言実行度、６０％くらいか）

　26日（月）宣言二日目、陶芸工房通い。このところ成形し化粧どろをかけておいた丸小皿、四角小鉢など（いずれも素焼き前）を並べ、あれやこれやと手を入れながら、「さて、この先はどうするべえ？」と思案。写真中央参照。
とりあえず、大きめのマグカップを成形し、それに黒化粧どろをかけ、生乾きの段階で線刻手法で、中国古代の文字（象形文字？。古代の酒という文字4種）を掘ってみようと作業開始。
あれこれと手をうごかしながら、いろいろな形に成形したものに化粧土をかける技法そのものやかけた化粧土を削り取る「掻き落とし」技法をやってみる。またスタンプで模様をつける「印花（いんか）」技法を試みる。はたまた、掻き落としや印花の凹んだ箇所に異なった色の土を嵌めこむ象嵌装飾なんてのをやってみるか、と考えた。
まずは、印花技法をやるにはいろんなデザインの印花（印鑑状のもの）を自作する必要があり、これが結構肩の凝るメンドウな作業が要求されるが「まあシャーナイ！」、道具造りは職人仕事には不可欠やしなと自身に言い聞かせる。
（この日の宣言実行度、8０％くらいか）

　　27日（火）宣言三日目、古い友との旧交温め合い。あいにくの雨空なので「遅刻してはならじ」とばかりに心焦ったためか、待合わせ時間の４０分も前に大和西大寺駅に到着。駅構内にある（正に行き交う電車を見下ろせる場所にある）小さな有機栽培のコーヒーを飲ませる小さなカフェで30分近くボンヤリと時間を潰す。（大和西大寺駅は近鉄奈良線と近鉄京都・橿原線とがクロスする（文字通り線路自体が交わっている）駅で、電車の動きが頻繁で克複雑なので、見ていて大変楽しい）
待合せ時間がになって改札を出て、「やあ、やあ」とにこやかに挨拶を交わし、居酒屋に潜り込む。いつもは和風の居酒屋だが、今回は洋風の居酒屋（ショット・バーかな）。何やらカタカナの舌を噛むような名前の品々をつつきながら、オシャベリ。
彼のポーランド旅行の土産話もさることながら、来月から中央アジアへ出かけるとの話に大いに盛り上がった。彼が言うに、「以前に中国を西にウィグル自治区まで出かけた、来月は中央アジア諸国を可能な限り東に向かってみたい」と。
なんともうらやましい話に、大いに刺激された。「グウタラしている場合ではないなあ」と。（この日の宣言実行度は、間違いなく100％）

　
PS：大和西大寺駅のカフェでぼんやりしている時にやっと、イメージが湧いてきた「そうや、日本人ならほぼ誰でも知っている、京都広隆寺や奈良中宮寺の弥勒菩薩から話を始めよう」と。
なんとなれば、唯識と言えば世親（ヴァスバンドゥ）さんや無著（アサンガ）さんの名前が直ぐに出てくるのだが、彼らに唯識を説いたのは、弥勒菩薩（マイトレーヤ）なんだから。次回は、この世親・無著・弥勒のお話からスタートしましょう。

写真左：ご自慢のゴーヤチャンブル
写真中央：陶芸雑品
写真右：大和西大寺駅のカフェからの眺めと広隆寺・中宮寺の弥勒菩薩半跏思惟像と興福寺北円堂内の弥勒菩薩と世親無著兄弟像