mixiユーザー(id:1032266)

2020年07月02日14:32

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村上海賊の娘、読了す。

和田竜著「村上海賊の娘、上下巻」読了する。

いやいや、あまりの面白さに読むペースを落としていたが
下巻の半分以降は止まらなかったなぁ。

読んだ感想としてはますます映画化は無理だと思う。
上巻はまだエピローグと登場人物の紹介に過ぎない。
下巻から怒涛のように話は進む。
時代小説に馴染んでいる人には織田信長と本願寺一向宗の
確執と争いは基礎知識として持っていると思うが
この争いの中のエポックメイキングな木津川沖の海戦が
舞台となる。

まず映画化の問題点としてこの海戦をどれくらい
描くかという問題が有る。
織田方と毛利方の両方の船の数をどうする?。

そして出てくる人達をどう描くか?。
どこまで掘り下げるか?。
容姿だけでも問題だぞ。
主人公の姫はその当時の醜女と表現されているが
身長は180cm,手足は長く大きな目と高い鼻梁。
髪の毛は肩までの短さ。
当時の美形とされた女性とは反対の方向性で描かれている。
現代ならばパリコレやミラノコレクションで
ランウェイを闊歩しているような姿だね。

脇役たちも巨人から老獪な武将。
簡単に裏切り御免な輩。
きかないクソガキ(褒め言葉です)。
特筆は敵役になる眞鍋海賊の当主。
これが化け物(褒め言葉です)。
そして泉州言葉という大阪弁の古語で
喋っている。
いまは大阪弁と言う吉本語が
馴染んでいるのでこれをどうする?。

武器だってきちんと調べて表現しなければならない。
手持ちの刀は言うに及ばす槍、銛に焙烙火矢。
そして眼目は海賊たちの船の扱い方と戦い方。

長くなるので締めくくるが読んで間違いなく面白い。

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