読書ｎｏｔｅ乱れ家(?)

タイトルは敬愛する都筑道夫ｾﾝｾｰの著書のパクリです。

今年に入ってから巣ごもり生活がパターン化している。
そうなると私の場合寝ること（昼寝を含む）。
そして次に来るのが本を耽読することとなる。

池波先生の鬼平犯科帳も全２４冊も読了して
次に何を？、と思ったが在庫の中にある
和田竜「村上海賊の娘」を読み始めた。
文庫版ではなくて２０１３年の初版の古本を
上下巻を３年前に確保しておいたのだが
積んでおいたのだがやっと言う感じで読み始めた。

なるほど評判になっただけの事はあると。
まだ上巻の半分だがかなり面白い。
和田竜さんの作品は映画化もされているが
昨今の日本映画の現状を見ても
アイドル優先でキャストが決まるので
酷い出来になるのが発表時点で解っている。
この村上海賊の娘もおよそ水面下では
色々と蠢いていようが映画化を全く望まない。
あの時代の海の上の合戦模様を映像化するのは
まず無理だろう、全てＣＧで作られるだろうが
そうなると安宅船等のあの時代の細かな資料が不明。
そしてテキトウな船を海に浮かべる事となりそうだ。

それ以上に必要なのは異相の役者たちだ。
この時代の海賊たちはかなり体格差と
御面相の豊富さが求められる。
この時点で今の日本映画では無理だ。