脳のメカニズムを利用した広告宣伝や販売手法は「ニューロマーケティング」と呼ばれ、注目されている。
だが、これを悪用した詐欺や犯罪、悪徳商法もあるという。
「私たちの脳は無意識のうちに操られ、その気にさせられている」と話すのが、脳科学者の中野信子先生。
今回は、中野先生が消費者の脳の働きを科学的に分析。
無駄な衝動買いを防ぎ、悪徳商法にも騙されないためのヒントを紹介する。
ネットのホテル予約サイトなどで
「何人が閲覧しています。」や「何名が予約しています。」と言う表示。
見てる人に焦りや不安を煽ってストレスを与えアドレナリンが増えて
興奮状態にさせられる。
その他，タイムセール，セット割引，期間限定，残りわずかなど
煽り文句で焦らせたりして誤った判断を促され衝動買いに繋がる。
通常時はセロトニンがアドレナリンを抑制。
セロトニンは精神を安定させる働き
アドレナリンは興奮や怒りの元になる
ニューロマーケティング
脳科学の知識をマーケティングに応用
スマホゲーム
昨年（2018）の売り上げ１兆2020億円。
無料ではじめられるからハードルが低い。
ガチャ機能が曲者。
軽い気持ちで始めたのに気がつくと課金してはまる
ここで辞めたら「勿体無い」という感情（ギャンブルと同じ）
他人と比べてよいものを持っていないと「みっともない」という感情
ドーパミン（快楽 喜び 快感などをもたらす物質）が関係していて
リスクや努力が大きいほど快楽感が増加
教育
子供の習い事ベスト３は
１位水泳
２位英会話
３位ピアノ
教育熱心なのは父親よりも母親が多い
セロトニンを作る機能は男性よりも女性の方が低い
焦りや不安に陥りやすくなる
幼児教育の広告などは母親向けが多い
流行りモノ
ブームに乗るのは脳がサボろうとしている
自分で思考すると膨大なエネルギーを使用
基本的に脳は付加を下げようとし消費エネルギーを減らそうとする選択をする
自分で決めずに誰かが決めてくれるのであれば
じっくり吟味することを誰かに委ねてその選択を受け入れようとする
アイドルの推し活
オキシトシン
人との繋がりや愛情を感じたときに分泌
出産や授乳の際に大量に分泌
一人の消費者が同じCDを大量購入
それらは握手券や投票権
オキシトシンはボディタッチした時に大量に分泌される
更にただ握るのではなく両手で手を包み込むように握り大きく振る
これだけでより多くのオキシトシンが分泌される（選挙活動も同じ）
応援する子への投票行為 大量にドーパミンが分泌
こうした仕掛けによってファンの脳は快楽の回路を繰り返し刺激されている
そういうからくりから知らないうちにお金を使わされている。
高級品にはまるタイプ
認証欲求を満たす為にお金を使い損をしたくないのでやめられない
人の目が気になる自信が無いタイプ
対処法 人から嫌われることを恐れない 些細なことでも自分を褒めてあげる
値段が理由で買っちゃう時は必ず（脳が）騙されている
本当に欲しいよりも値段が先行してる場合は要注意。
悪徳商法 ブラックマーケティング
SF商法（催眠商法）
会場等に人を集め日用品をただ同然で配り
雰囲気を盛り上げた後に高額な商品を販売
数十年前からある手法
過去 無料で商品をプレゼント
現在 格安の諸品を販売
最近は警戒心を和らげる手法が多い
長期間開催し信頼感を与える
客とスキンシップを図る オキシトシンが分泌
オキシトシンの影響は女性の方が大きい
SF商法のターゲットはほとんどが女性
数が少ないと言いじゃんけんをさせたりして
アドレナリン ドーパミン オキシトシン が分泌して
通常時は騙されることは少ない
更に通常10万のところ７万で販売 数量限定で煽る
無意識のうちに操られている
実演販売
ミラーニューロン
他人の行動を見て自分が同じ行動をとってるかのように錯覚してしまう反応
セロトニンの増やし方
ゆっくりお風呂に浸かる
朝日をきちんと浴びる（網膜に浴びることで生成のスイッチが入る）
セロトニンを増やす食材（トリプトファンが多く入った食材）
肉 ナッツ 大豆 チーズ
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