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2020年10月11日23:54

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「スキャンダル」 セクハラする人の意識は希薄

見逃していて9月末に名画座で。
2016年アメリカで起きたTV局FOXニュースのセクハラ事件の映画化。
そっくりのメイクアップに、カズ・ヒロ氏の腕の凄さにびっくり。

「スキャンダル」
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=10258677&id=4915399

https://gaga.ne.jp/scandal/

人気キャスターのメーガン・ケリー(シャーリーズ・セロン)は、
テレビ業界の帝王、CEOのロジャー・エイルズ(ジョン・リスゴー)に
「もっと脚を見せろ」と声を掛けられる。

若手のケイラ(マーゴット・ロビー)は、キャスターの座を狙い、
ロジャーの部屋に押しかけると、「グルッと回ってみろ」「スカートを上げろ」
「もっと上げろ」と体をジロジロ見られ、危うく手を出されそうになる。

この前半、ロジャーにはムカつくし、テレビ業界の女性たちの
競争心、上昇志向、自己顕示欲について行けず、観ていてうんざり。
そういう業界なのか、そこにセクハラで付け込まれたわけだ。

元人気キャスターのグレッチェン・カールソン(ニコール・キッドマン)が、
番組を下されたのはロジャーのセクハラを拒んだからだと、
ロジャーを提訴し、テレビ業界はこのスキャンダルに騒然となる。

ほとんど全員が、グレッチェンはロジャーに叩き潰されると思う。
なんと、「チーム・ロジャー」のTシャツまで配られる。

このTシャツを着る女性たちって、どう考えているのだろう?
ロジャーに雇用されているから? 職場の締め付けが怖い? 
彼を立てる方が利益? キャスターという一握りの成功者への反発?

最初はグレッチェンを傍観するメーガンだが、
次第に過去の思い出がよみがえり、心が揺れる。そして…。


これだけの権力者を敵に回すのは、勇気が必要だと思う。
同じ経験をした女性たちが、勇気を奮って言い出したから、
ようやく実態が明らかになってきたのだろう。

映画界のワインスタイン事件では、セクハラを訴えた女性たちが、
「承知の上だろう」と非難されている。

しかし、セクハラを受け入れなければ良い仕事を与えない、
というパワハラを、男性は強いられているか?
と考えれば、その異常さが分かるのではないか。

日本でも伊藤詩織さんが告発して始まった#MeToo運動。
働いている女性なら、電車内の痴漢以外にも多かれ少なかれ、
セクハラを受けた覚えがあるのではないだろうか。

当時は、セクシャル・ハラスメントなんて言う言葉はなかった。
不愉快に感じながら身をかわしたりして自分を守るしかなかった。
セクハラする人の意識は希薄だが、される方は凄く嫌なんです!

誰かが声を上げて以降、ようやくNoと言えた人もいるだろう。
彼女たちの勇気に、女性として感謝したいと思う。
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