「悪の偶像」　韓国ノワールは半端じゃない！

試写会の葉書は、「スキン」の時もそうだったが、なかなか怖い写真もある。
私の趣味の範疇じゃなくても、やはりとにかく行ってみようと思う。
そこで「凄さ」を実感させられることもある。好きじゃないけど凄いという。

「悪の偶像」
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https://akuno-guzo.com/

清廉潔白な市議会議員で、次期知事の有力候補ミョンフェ（ハン・ソッキュ）。
空港で、息子のヨハンが飲酒運転で人をひき殺したと、妻から通知される。

急ぎ自宅に帰ると、ガレージにはビニールに包まれた血だらけの男の死体が。
なんと妻が手伝ったという。これでは警察にも届けられないと愕然。
政治生命の危機を感じたミョンフェは、事故のもみ消しに奔走する。

被害者の父親で小さな工務店を経営するジュンシク（ソル・ギョング）は、
亡き息子の新妻リョナ（チョン・ウヒ）が、事故現場に居合わせたこと、
しかも息子の子供かもしれない子を妊娠していると知る。彼は復讐に燃える。

しかしリョナは、事故のあと行方不明。なぜ姿をくらませたのか。
ミョンフェもリョナの存在を知り、彼女を探し出そうとする。

やがて彼女の姉を突き止めるが、中国からの不法移民で、彼女からは
「あの子には関わるな、恐ろしい娘よ」と言われる。

リョナの想像を絶する性格、生き方が、2人の父親の運命を狂わせる。
大ベテランの演技は見事だが、チョン・ウヒの怪演ぶりが凄い。
幾分分かりにくさがあるが、韓国ノワールは半端じゃない。