「13th −憲法修正第13条−」　きっと知らない米国の人種差別

アメリカの黒人が警察官に殺害される事件が立て続けに2件起きて、
デモならともかく、暴動まで加わった人は逮捕されても仕方がない…
と感じるような略奪や破壊の映像がテレビでたくさん流れた。

そんな時に、是非観たいドキュメンタリー。ネットフリックスが今、
無料で配信中とマイミクさんのご紹介。PCで観ることができます。
知らなかった…あまりに酷い黒人差別の状況に驚かされます。

「13th −憲法修正第13条−」

https://www.youtube.com/watch?v=krfcq5pF8u8

タイトルの「13th」は、奴隷制廃止条項のこと。奴隷制度は無くなったが、
それに代わる黒人差別につながる制度が明らかにされていく。

例えば麻薬の取り締まりがニクソン時代に厳しくなったが、
白人が多く使うコカインについての罪は軽いのに、
黒人が使うクラックの罪は重い。ゆえに黒人受刑者が増えたという。

ことに刑務所の運営で儲ける民間会社には驚き。需要供給で
受刑者が増加しており、そのほとんどが黒人であるという指摘。
黒人を犯罪者として刑務所に入れて、労働力として便利に使う。

アフリカから誘拐されてきた黒人奴隷の時代から、今まで、
アメリカの法律でいかに黒人たちが虐げられてきたかが、次々と明らかにされる。

「黒人のために」じゃない、「人間のために」大事な闘い。
2016年の制作。「あともう少しの我慢」という歌が流れて４年、
変わらない警官の暴力を見せつけられていることに、愕然。
今だからこそ、自分の無知からくる偏見により強く響きます。