聾唖の知人がいる。私は手話ができないので、会うときは紙と筆記具を用意。
書きなぐるけれど、それで結構通じて、互いに可笑しい話に笑い転げたりする。
でも、歌の話は出ないから、どんな作品なのかな?と思って見に行った。
「うたのはじまり」
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=10258677&id=4915398
https://utanohajimari.com/
聾者夫婦と生まれた健聴の子供を追った河合宏樹監督のドキュメンタリー。
地道な日常の中で、子供の誕生と成長がもたらした光を描く。
齋藤陽道は、僅かに音が聞こえるのみの聾者のカメラマン。
20歳の時に補聴器を捨て、カメラを持って「見る」ことに徹したという。
妻の盛山麻奈美もカメラマンで聾者。2人は手話で言葉を交わす。
そしてふたりに子供が誕生した(出産シーンも)。
齋藤は歌や音楽が嫌いだった。音楽の時間は苦行でしかなかった。
そうだろうな、と思う。ひとり耳が聞こえないのは苦痛でしかなかっただろう。
でも、生まれた娘を抱いて寝かせようとしたとき、ぐずる娘に、
彼の口をついて出たのは、子守歌だった。すごく愛おしく、切ない。
全部字幕が入っていたらいいのにと思ったら、絵字幕入りというのがあるそうだ。
歌などに高低や水音が記されているとか。そちらを見た人の感想も聞いてみたい。
★は、心意気に、ちょっとサービス。
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