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2020年02月14日22:18

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「ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏」 これが実話…

ローラ・アルバートは、「J・T・リロイ」のペンネームを使って小説を書いた。
虐待を受けて不安定になった時にかける電話で名乗っていた名前だった。
ペンネームの使用には何ら不思議はないが、「自伝」で売り出されて評判になる。
母親に強制されて男娼になったというセンセーショナルな少年の「筆者」。

ローラは、恋人の妹サヴァンナ・クヌーに男装をさせ、架空の美少年の筆者を作り出す。
作家デニス・クーパーが押し、読者としてマドンナやウィノナ・ライダーもおり、
2004年には、イタリアの女優アーシア・アルジェント監督で小説は映画化される。
そしてこの作品は、1999〜2005年に起きた、スキャンダルとなった実話の映画化。

「ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏」
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=10258677&id=4911375
http://jtleroy-movie.jp/

田舎から兄ジム(ジェフ・スタージス)を頼って出てきた
少女サヴァンナ(クリステン・スチュワート)、
兄の恋人ローラ(ローラ・ダーン)は『サラ、いつわりの祈り』を書くが、
男娼の「J・T・リロイ」という少年の自伝だと偽っていた。

出版社との打ち合わせには本人が必要とされ、
ローラがサヴァンナに提案したのは、
小説の主人公、ゲイの美少年J・T・リロイになりすますこと。
そして、描かれた過酷な人生を、「自伝」だと言って売り込むことだった。

金髪にサングラス、キャップを深く被った謎めいた美少年に、
マスコミは興味津々。本は大ヒット、映画化の話まで出る。
サヴァンナは戸惑いながらもリロイの役割を果たし、ローラは付き添う。

「マリッジ・ストーリー」の弁護士役でアカデミー賞の助演女優賞を受けた
ローラ・ダーンが、押しが強く他人を巻き込んで突き進む女性を怪演。

美少年と見紛うクリステン・スチュワートも見応えがある。
最初は躊躇いながら、徐々にのめり込んでいく姿が上手い。

サヴァンナの書いた「ガール・ボーイ・ガール 」に基づいた
この映画もまた、事実そっくりの怪作でした。★3.5くらいかな。

「作家、本当のJ・T・リロイ」は、ローラ側からのドキュメンタリー。
https://www.uplink.co.jp/jtleroy/

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