mixiユーザー(id:10258677)

2020年02月04日23:23

95 view

「だれもが愛しいチャンピオン」 パラリンピックの前に観て!

題とピッタリ。ホントに愛しいチャンピオンたち!
勧めてくれたマイミクさんに感謝。心がほっこり温かくなる。

「だれもが愛しいチャンピオン」
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=10258677&id=4883736
http://synca.jp/champions/

プロバスケットボールのサブ・コーチのマルコ(ハビエル・ゲティエレス)。
コーチは上手いが身勝手で怒りっぽい。交通違反切符を切られそうになり、
係員を怒鳴りつけ、切符を捨てて走り去る。コーチと衝突して殴りかかる。
コーチをクビになり、飲酒運転で停車中のパトカーに追突して、警官を怒鳴りつけ…。

裁判となり、裁判官は実刑か、90日のボランティアかを選べという。
ボランティア先は知的障害者のバスケットチーム、
ロス・アミーゴスのコーチだった。試合を控えているという。

映画を観る人も、最初は障害者たちの姿や理解しにくい行動に驚くかもしれない。
オーディションを受けた障害を持つ人たち600人から選ばれた10人、
なんとユニークで個性的な障害者たち。

彼らは、マルコの質問に答える以外に、自分の話したいことをてんでに語り、
「まっすぐ走れ!」と命じると、1人を残して体育館のドアから外に行ってしまう。

嬉しいと抱きつく癖があるが、水恐怖症でシャワーにも入れず臭っていたり、
癲癇で一瞬動きが止まるとか、言葉が聞き取れなかったり。

試合どころか、バスケットにもなっていないと頭を抱えるマルコだが、
アミーゴス協会のフリオ(ファン・マルガージョ)は、
「そのうち出来る、試合にも出られる」と意に介さない。

第1回の試合には勝ったが、ご機嫌になった皆は帰りのバスで騒いで途中で降ろされる。
次回の試合のために、マルコは別居中の妻ソニア(アテニア・マタ)に車の調達を頼む。

選手たちの日常が合間に挟まれるが、食器や器具洗い、畑仕事、動物の世話等々、
苦労しながら働く姿、そして1人暮らしの孤独な姿には胸を突かれる。
そして自分たちの思いを、つたなくも一生懸命にマルコに伝えようとする姿にも。

高齢出産は障害児の率が高いことを怖れ、子供が欲しいソニアと対立しているマルコに、
「ボクだってボクみたいな子どもは欲しくない。でも、あなたみたいな父親は欲しいよ」という言葉が嬉しくも切ない。いつの間にか、マルコが彼らに育てられていた。

それぞれに恐怖を克服する話も愉快な、ユーモアいっぱいのエンタテイメント。
10人の障害者も、きっと映画出演をとても楽しんだだろうなと思う。

なんと、初の障害者のゴヤ賞受賞だそうで、心に沁みる受賞の言葉です。


機会を作って、ぜひ観て!といえるお勧めの映画です。★5にオマケだ!
この映画を観た誰もが、どこか他者に優しい気持ちになるんじゃないかな。
7 6

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する