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2020年01月15日10:17

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「2人のローマ教皇」 名優の人間味あふれる会話劇

この作品も年末に観る予定が、年を超えてしまった。
おまけに前日に予約を入れようとしたらお正月休みで満席。
見逃したかと思っていたら吉祥寺から渋谷に来ていた。ラッキー!

「2人のローマ教皇」 私の好みで★5
https://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=10258677&id=4875535
https://www.netflix.com/jp/title/80174451

ヨハネ・パウロ教皇の死で、バチカンではコンクラーベが行われる。
大勢の信徒が見守る中、1回目は黒煙、2回目で白煙が立ち昇り、
ドイツの保守派の枢機卿が選ばれ、

ベネディクト16世(アンソニー・ホプキンス)となる。

日が経ち、アルゼンチンの枢機卿ベルゴリオ(ジョナサン・プライス)は、
ローマに赴き、教皇に面会を求める。
バチカンの保守的な方向性に我慢ならず、辞表を渡すためだった。

教皇は、改革的な考え方のベルゴリオが教皇になることを案じ、
彼がローマに来るのと入れ違いに、呼び寄せる手配をしたところだった。
それならさっさと辞表を受け取って済ませればよいと思うがそうはしない。

教皇は辞表を受け取らず、考えを聞きたいと、2人で対話を始めるのだった。
この辺りが、ベネディクト16世はやはり教皇に選ばれただけの人物。
自分が理解できないことをそのままにして、ことを進めない。

対話は神学上の話だけではない。互いの趣味から生涯に深く及ぶ。
ベルゴリオはアルゼンチンの内乱時に、
教皇は聖職者の児童虐待の対応への後悔を語る。

考え方の違う2人が、人間味に溢れ、
時にはユーモアを交えた会話を重ねて深く理解し合う。

それぞれに告解をして、許しを与え合うシーンが胸を打つ。
まさに名優2人の会話劇。見逃さないで良かった!

ベルゴリオは、現フランシスコ教皇。
教皇がチケットを取ろうと電話するランペドゥーサ島は、
難民のたどり着く、アフリカに近いイタリアの島。

そこを舞台にした映画が「海は燃えている イタリアの最南端の小さな島」
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=10258677&id=4149303

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