うっかり見逃すところだったコメディ。とてもユーモラスで面白く!!!
イスラエルとパレスチナのシリアスな政治情勢を抉り出す。
「テルアビブ・オン・ファイア」
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=10258677&id=4863579
http://www.at-e.co.jp/film/telavivonfire/.
1976年、第三次中東戦争の3か月前、イスラエルのテルアビブ。
イスラエル風の名前を付けられたラヘル(ルブナ・アザバル)は、
イスラエルのイェフダ将軍から作戦書を盗み出し、殺せと命令される。
スパイもの?と思うと、それはテレビの人気ドラマの撮影現場。
エルサレムに住むパレスチナ人青年のサラーム(カイス・ナシェフ)は、
ヘブライ語指導に雇われたばかりなのに、つい内容にまで口を出す。
エルサレムへの検問所の女性兵士に「爆発的」は女性のほめ言葉かと
聞いたばかりにテロリストと間違われて、
検問所のイスラエル軍司令官アッシ(ヤニブ・ビトン)の前に。
「テルアビブ・オン・ファイア」の脚本家だと嘘をついたら、
アッシにアイディアを押し付けられる。
そして脚本家が降りてサラームが後釜に。ストーリーが思いつかないサラームは、
なんと検問所でアッシのアイディアを借りようと…。
イスラエル人もパレスチナ人も、アッシの家族も、幼馴染のマリアムも、
皆このドラマに夢中。
アッシは自分の考えた結末にしないと承知しないとサラームのIDカードを取り上げる。
ドタバタの中でドラマはどうなるのか? サラームとマリアムの関係は?
アッシの筋書き通り、将軍とスパイのラヘルは恋に落ち、結婚するのか?
「イスラエル人とパレスチナ人が結婚すれば、もう検問所も不要だ」と
検問所の仕事にうんざりしているアッシは言うが…。
イスラエル生まれのパレスチナ人サメフ・ゾアビ脚本・監督。なるほどね。
ルクセンブルク・フランス・イスラエル・ベルギーの作品なんですって。
驚きのオチは、ぜひ映画館で。
現実の厳しい中東情勢を、ユーモアで見せる素敵な作品。お勧めです。
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