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2019年11月14日21:44

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「i−新聞記者ドキュメント−」望月記者が炙り出す日本の政治

ドラマの「新聞記者」のモデルとなった、
東京新聞の望月衣塑子記者を森達也監督が追う。

ドラマでは1つの政治事件に絞られていたが、
これはまさに新聞記者の多忙な日常。

そして今の日本の政治状況を知ることのできる
ショッキングなドキュメンタリー。

「i−新聞記者ドキュメント−」
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=10258677&id=4859979
https://i-shimbunkisha.jp/

物事は現場を見なくては分からない。
その人に聞かなくてはその人の真意は分からない。

また、はぐらかされないだけの事前準備、知識、的確な質問、
時には反論する勇気も必要だ。

官邸の記者会見で、望月記者が質問をすると、必ず妨害の声が入る。
質問前の事実説明に対し、「質問してください」「時間です」と言う
ロボットのような機械的な声。

辺野古の埋め立てに赤土は10%という公約が、
あの埋立て用の土を見て誰が信じるだろう。
辺野古の海は赤く染まって、珊瑚を移すというのはまねごとにすぎない。
その責任を追及しても、ひたすらはぐらかし、時間だと打ち切る。

管氏の「あなたに答える必要はありません」といった
木で鼻を括るような回答。

新聞記者は国民が知りたいことを質問しているのだから、
国民への説明を拒否していることになる。
それに対し、他に質問・追及をする政治記者はいないのか?

森友・加計問題でも、疑惑に対し「関係ない」の説明で済ませる安倍首相。
いったい政治家の犯罪は、いつから立証しないことになったのか?
日本の三権分立は、長期政権の前にひれ伏し、堕落、瓦解したのか。
 
その他にも宮古島の自衛隊基地や石油備蓄の真相が
島民には知らされずに設置されたこと、
そして、もし事故が起きたらと怯える島民へのインタビュー。
伊藤詩織氏へのセクハラ事件の取材と、目まぐるしい日々が映し出される。
合間に、まだ幼いお子さんへの関わりも挟まれる。

森監督が道路を通過することすら拒否しようとする守衛や警官たち。
この国では何が起きているのか、暗然とさせられる。

ドラマの「新聞記者」を上回る「面白さ」…と言っていいのか。
むしろ日本の「報道の自由」「表現の自由」を失いかけている、
いや既に失ってしまったのかという恐怖を
ひしひしと感じるドキュメンタリー。

観て下さい。そして日本の政治がどうなっているかを感じて下さい。
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