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2019年11月08日23:27

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「残された者−北の極地−」 雪と氷の地のサバイバル

「ゼロ・グラビティ」や「オール・イズ・ロスト」のように、
孤独に奮闘する映画が好きな人にはたまらないだろう。
私には、マッツ・ミケルセンも好きな俳優の1人。

「残された者−北の極地−」
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=10258677&id=4855843
http://www.arctic-movie.jp/

雪と氷ばかりの地で、1人の男(マッツ・ミケルセン)が、
氷をどかして地表面を掘り出している。上空からのロングショットになると、
それが白い大地に、大きくSOSの文字になっている。

彼は何とか無線が届かないかと試みる。
氷にあけた穴に垂らした釣り糸を手繰り、鱒を釣り上げる。
そして、亡くなった同乗者の墓を訪ね、壊れた飛行機に戻る。
全くの孤独の中、ルーティンワークが彼の命を支える。

1台のヘリコプターに彼は狂喜する。しかし墜落。駆けよると、
男性は死亡していたが、女性は重傷を負いながらも生きていた。
傷の手当をし、温かい寝床を譲り、食べ物を何とか与えるが…。

このままでは女性は死ぬ。どうしても移動しなくては。
基地の場所は分かるが、そこまでの道は遠い。

原題はArctic、シンプルに北極圏。邦題も良いと思う。
セリフはほとんどない。出演者は人影を除けば2人だけ。
一面の氷雪の中、ミケルセンの行動を黙々と追う。

過酷な中での沈着な行動と、命を救おうとする不屈の意志。
絶望の中「大丈夫だ、一緒に居る」というセリフが胸を打つ。
ただただ雪と氷の中で、一人の男がサバイバルするだけの話なのに、
画面から目が離せない。これは映画館で観て!

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