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2019年09月21日14:21

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ラグビーW杯と「インビクタス」

「スポーツには世界を変える力がある。
人々にインスピレーションを与え、団結させる力があるのだ。
ほかの何かには、まずできない方法で」 ネルソン・マンデラ

昨夜は、ラグビーW杯初戦。日本がロシアに0−7で負けていてハラハラ。
でもすぐに5−7になり、逆転して30−10に。思わず高校生の時に
ラグビー部だった息子(細いからスクラムの外でグルグルしている9番だった)に
「このまま勝てるかな?」とメール。「あと10分だから勝てるよ」と返ってきた。

そして試合が終わると、映画「インビクタス」に突入。
https://www.youtube.com/watch?v=SWLm16Kip-w

白人がほとんどのラグビーチームの主将フランソワ(マット・デイモン)は、
囚人から大統領になったマンデラ(モーガン・フリーマン)に呼ばれる。

フランソワはマンデラの願いを聞き、そして彼がかつて入れられていた独房を訪ね、
マンデラの思想を深く理解していく。南アのチームの黒人はたった1人。

1995年のW杯、対決した相手は、なんと強豪オールブラックス。
この映画、3度目だけれど、試合になると目が離せないし、最後は涙。
クリント・イーストウッド監督、よくぞ作ってくれた!


まだ、南アフリカがアパルトヘイト政策を取っていたころ、
それに反対する人たちは南ア製品の不買運動をし、私も参加していた。
高価なダイアモンドというわけではなく、黄桃の缶詰や、
林檎味の炭酸水アップルタイザーくらいだったけれど。勉強会にも行っていた。

釈放されたマンデラ氏が来日した1990年には、集会にも行った。
その時歌った「ンコシシケレリ アフリカ」(神よ、アフリカに祝福を)は、
何と国歌になり映画でも歌われている。集会のマンデラ氏の姿は今でも思い出す。
その国歌について書いてあるこの方のブログは、南アの実情と困難を示している。
https://www.afpbb.com/articles/-/2734864

「我々黒人を殺した白人を追い出せ!」と言う人々も多かった南アの中で、
「白人の支配とも黒人の支配とも戦ってきた」とマンデラ氏は言う。
「すべての人が共に調和して暮らす民主的で自由な社会」という理想を目指す。

この「インビクタス」(征服されない、屈服しない)という題は、
単に試合だけでなく、マンデラ氏と共に人種の違いを乗り越える困難さ、
差別や偏見に屈服しないという、世界中の人々の思いが込められているのだろうな。

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