mixiユーザー(id:10258677)

2019年09月20日00:18

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「天国でまた会おう」奇妙で退廃的で、そして胸を打つ

春に観損ねていて、ギンレイに掛かったので、楽しみに観に行った。

「天国でまた会おう」
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=10258677&id=4674591
http://tengoku-movie.com/

第一次大戦の戦場、砲撃で土砂に埋まったアルベール(アルベール・デュポンテル)を
救ってくれたエドゥアール(ナウエル・ペレーズ・ビスカヤー)。
しかしエドゥアールは、顔の下顎部を損傷するという重傷を負う。

親に連絡するというと、エドゥアールは拒否する。何か確執があるらしい。
エドゥアールに恩義を感じるアルベールは、エドゥアールの名前を変え、
エドゥアールは死亡したことにして、2人で暮らし始める。

自分の顔に絶望するエドゥアールは自殺すら試みるが、戦災孤児の
少女ルイーズ(エロイーズ・バルステ)が彼の不自由な声を聞き取ってくれる。

エドゥアールは、画家を志していた腕を生かして、
さまざまな仮面を作り装着する。この仮面が何とも芸術的で見事。

戦場で味方の兵の命まで奪って、無益な突撃をさせた
プラデル太尉(ロラン・ラフィット)が裕福な銀行家のエドゥアールの家族と絡み合い、
彼を宿敵とする2人は復讐を画策する。

そして戦争で儲けた金持ち相手に、各地に作られる戦死者の記念碑の詐欺を仕掛ける。
自身の運命に逆らい、タガが外れたように、悪事に手を染めるエドゥアール。
エドゥアールの父の家の女中とアルベールの恋も絡んで、果たして…。

戦争の無残さ、親子の確執と愛情、欲望、詐欺、恋、様々な絡みがとても面白く
退廃的なムードの漂う中、絶望も希望も、怒りや許しも沢山盛り込まれて、
とんでもないストーリーなのに納得させられて楽しめた。
観られて良かった〜!
11 10

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