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2018年02月16日22:04

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「ライオンは今夜死ぬ」老人と子供、死と生と

諏訪監督の「ユキとニナ」は観たいと思いながら逃したので、
今回も子供の出てくる作品と聞いて、観ると決めていた。

「ライオンは今夜死ぬ」
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=10258677&id=4394728
http://www.bitters.co.jp/lion/

俳優のジャン(ジャン=ピエール・レオー)は、撮影で
死に逝く老人を演じるが、その演技に納得できないでいる。
女優の都合で撮影は延期となった。

ジャンは思い出の館を訪ねる。若くして逝った恋人
ジュリエット(ポーリーヌ・エチエンヌ)の幻が現れる。

そこにひと群れの子供たちがやってくる。彼らは、
この無人の館を使って、映画を撮ろうとしているのだ。
ジャンは映画作りに協力することになる。

「死」を演じなければならない老優と、映画撮影に、
張り切っている子供たちのやり取りが可笑しい。

「まず台本を書くんだ」「台本って?」に始まり、
ジャンの即興の名セリフに(台本と)「全然、違うじゃない!」。

若くして逝った女性の幻と、話を交わす老優。
「死者に会えるなら、お父さんに会えるかも」と呟く少年。

緑豊かな南仏の光景の中で、弾けるような子供たちの生命と
死を意識せざるを得ない老優、現れる幻。
ひっそりと姿を現す百獣の王ですら、死は免れない。

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