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2017年06月06日16:38

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言葉や未来、過去ー映画「メッセージ」を観て

昨日の「メッセージ」の続き。まだゴチャゴチャ。
映画の話からは、もう飛んで行っていますけれど。

それで、映画の話じゃないの?って思われる方に 
ある方が教えてくださったもの。え〜そうだったの?と。

【ネタバレあり】町山智浩『メッセージ』徹底解説
http://miyearnzzlabo.com/archives/43480

ネタバレ満載なので、映画をご覧になっていらっしゃらない方には、
お読みになるか、後にするかは、お考えの上でどうぞ。

では、話は「メッセージ」を観て
「言葉」「言語」「未来」「将来」「円環」などから、
面白くはない、とりとめなく思ったことなど。

人間って、あいにく未来予想は苦手なんですね…。
将来の困難は、現在の欲望の前に、捩じ伏せられる。

だって、かなり正確と思われる温暖化予想ですら、
このままでは両極の氷は解け、沿岸部は水浸しって、
ほぼ分かっているのに、トランプの暴挙でしょ。

戦前・戦中に脅かされた治安維持法、隣組制度なのに、
「共謀罪」をまた制度化しようなんて。

実は、大人になってから知ったのだけれど、遠縁の哲学者が、
治安維持法違反で投獄され、戦後すぐ牢内で亡くなっている。
彼は、「思想」だけで、何も「共謀」すらしたわけではないのに。
家族はどんな思いをしたことだろう。

もう戦争はこりごり、平和憲法万歳…したのを忘れて、
日本も武器を持って「国際貢献」しなくちゃなんて。
武器を使えば貢献どころか、殺人と地域破壊なのに。

も一つ、世界には表音文字と表意文字があって言葉も違う。
そしてそれを使う民族の思考の仕方も、その言葉によって
影響されて違ってくるみたいなセリフがあった。

そういえば、英語で書くとズラズラ長くなるが、
漢字(表意)仮名(表音)混じりの日本語で書くと、
同じ文意の文章が、凄く短くなることが多い。

日本人の多くが、結構、難しい新聞記事をさっと見て
記事内容の見当をつけられるのは、表意文字による。

それと、英語では、最初の方に動詞があるし、
肯定、否定は直ぐに分かるけれど、
日本語はそれが最後に来るから、それまで分からない。

また、「出る釘は打たれる」「長いものには巻かれろ」と
ものごとを曖昧に処理して忘れてしまう。追及すると、
「しつこい」「理屈っぽい」と嫌がられる気風もある。

だから、本当はきちんと追求しなくてはならないことが、
尻切れトンボになることが多くて、そこで思考も止まる。

いや、きちんと思考しないから、平気で曖昧にしているのか?
事実すら曖昧にして「風評被害」「自己責任」「忖度」
なんて言葉を持ち出して、無かったことにされてしまう。

70年前以上になる、15年戦争とも言われる日本の戦争。
日本人のかなりが戦後生まれになった今、
記憶が風化しかけている。再び、あの道に繋がるかもしれない。

ドイツは、徹底的に検証し、国家として反省した。
日本はそこまではしなかった。その違いは大きいのかもしれない。

過去の歴史から学んで、より良き未来を目指すのが、
今を生きる私たちの役目だと思う。

言語の違いで、民族の気風も違ってくるとするならば、
もし、世界の共通語が英語でなくて(そのうち中国語と英語に?)
エスペラントだったら、今の世界は違っていたかな。

あの円環語はすごく難しそうだけれど、エスペラントは簡単だ。
「各国が教科に採用すればいいだけ。それで国境を越えられる」と、
なだいなださんが言っていたことを思い出す。今日がご命日。
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