1980年台のアイルランドは、大不況で失業者が20%を超えていた。
その時代背景の中の、青春の音楽と恋。
「シング・ストリート 未来へのうた」
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=10258677&id=3977989
http://gaga.ne.jp/singstreet/
ダブリンに住む少年コナー(フェルディア・ウォルシュ=ピーロ)は、
父親が失業し、学費の安いカソリック系の学校に転校させられる。
早速、不良少年に虐められ、校長は靴は黒でなければならず、
翌日も買えずに茶色を履いていったら、校内では裸足に。
まったく教育的でない校長さん…。
家では、父親と母親が離婚で言い争いが続き、
コナーの楽しみは、大学の学費が払えずに中退させられた
引きこもりの兄(ジャック・レイナー)と音楽を聴くこと。
コナーは、ある日、ラフィーナ(ルーシー・ボイントン)に出会い、
大人っぽい魅力に一目ぼれ。モデルだという彼女の気を引きたくて
「僕のバンドのPVに出ない?」と声をかける。
バンドなんて無いのよね。コナーは何とかメンバーを集めようと奔走。
父が音楽家で作曲も演奏もできるメンバーにラッキーにも出会え、
カッコイイから黒人を入れようとか、チビさんのドラマーとか。
最初はあまりの下手ぶりに、これに2時間つき合わされちゃうの?
と思ったけれど、だんだん上手になってきて楽しめた。
メンバーは個性的だけれど、まだ可愛い坊や達ねって感じ。
映画中のデュラン・デュランなんかもこんな風に、
世に出てきたのかしら? 80年代の音楽が好きな人にいいかな。
ラフィーナの背伸びした妖艶さがなかなかで、
どういう女優さんに育っていくのかな、と思わせた。
最後、引きこもりのお兄さんも人生の船出をできたかな、そうだといいな。
同じカーニー監督の作品としては、私は
「ONCE ダブリンの街角で」のほうが好みかな。
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