タンゴの名手マリア・ニエベスと、フアン・カルロス・コペス。
80歳と83歳になった今、結婚・離婚を挟んで踊り続けた年月を、
インタビュー、過去の映像、そして追憶のシーンを
青年時代と壮年時代を演じる若手ダンサー2組の再現で描く。
「ラスト・タンゴ」
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=10258677&id=3977987
http://last-tango-movie.com/
貧困の中で育ち、タンゴが唯一の楽しみだったマリア。
2人の出合いはミロンガ(タンゴのダンス場)。
コぺス17歳、マリア14歳の初々しい恋、2人は大会で優勝する。
タンゴ・ブームは終わるが、コぺスはタンゴ・ショーを始める。
マリアは自分のありったけをぶつけて踊り、アメリカ公演は成功。
2人はラスベガスで結婚し、マリアは幸せな家庭を夢見る。
しかし、野心的なコぺスは世界ツアーを企画し、次々と
新しい女性に魅かれ、幸せな家庭生活を望むマリアを裏切る。
コぺスに裏切られても、コンビを組み続けたマリア。
ダンスパートナーはマリアしかいないと知るコぺス。
マリアは憎しみを込めて踊ったと話す。
タンゴへの情熱は、その激しい感情をも踊りに浄化する。
タンゴが繋げた2人だが、それでも別れがあり、
コペスの再婚や、マリアの孤独を乗り越えての再出発も。
監督は、タンゴが人生そのものだった2人の愛憎を
余すところなく描く。ダンスシーンは圧巻。
アルゼンチン・タンゴの踊りや曲の好きな方だけでなく、
激しく生きた人生を目の当たりにしたい方にもお勧め。
こういう人間そのものを描いたドキュメンタリー好き!
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