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2020年01月13日09:55

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企業)若手育成は期待できない


コンサルのハウツーはほとんどウソばかりだが、
この指摘は、なかなか良い視座で斬っているかな、と。
(まあ、小生の意見に近い、という事なんだが)

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200113-00225608-diamond-bus_all&p=1

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●「正解」を持てなくなった 管理職の憂うつ

  大企業の管理職は大変だ。
  やれコンプライアンスだ、やれハラスメント対策だ、やれ時短だ、働き方改革だ、
  配慮すべきことが年を追うごとに増えている。
  加えて、データ分析、AI、英語コミュニケーションなど、ビジネスのツールや
  常識も変わっていく。
  こうした組織前提や環境変化からか、旧来のパワハラ問題とは逆に、今は管理職
  自身が萎縮してしまっている。会社からの指示を加工せずそのまま下に流したり、
  何も決めず、問題があっても指摘せず、ただの連絡係になってしまっていたりと
  いう話をあちらこちらで聞く。どうもそのような風潮は加速しているようだ
  (あくまで体感レベルの話だが)。冷静に状況を振り返るに、大企業の管理職と
  いうのは大変難しい状況に置かれている。

 (1)経験が役に立たない
  過去のセオリー、自分の成功体験や経験則がほとんど通用しない時代になった。
  近頃のCMでは「足で稼ぐのが営業」とのたまう先輩社員が“OLD営業”だと
  切り捨てられる姿が滑稽だったが、ある意味それは真実である。
  デジタル化によりツールが変わって、訪問件数を稼いでその中から顧客候補を
  見つけるやり方は明らかに効率が悪い。相手の企業の状況を調べることもなく、
  ただやみくもにたくさん訪問しただけでは意味がないのだ。

 (2)人生の中で会社の占める率が劇的に低くなった
  人と組織の関係も大きく変わった。昔は会社が起点であり終点だった。外出で
  どんなに遅くなっても「直帰は不可」という会社が多かった。朝礼が8時45分に
  始まり、課長がみんなの予定を聞き、行動確認をする。夕会でまとめ、そのあと
  一緒に飲み、語り合いながら、仕事のノウハウを共有・・・などという風習は、
  多くの会社では概ね平成の初め頃で終わっているだろう。会社と社員の接触時間
  が劇的に少なくなり、仕事は社員にとって「ワンオブゼム」にすぎなくなった。

  そして(1)や(2)であるが故、管理職は「正解を教えられない人」になった。

  これまでは過去のセオリーと自分の経験に基づいて「正しい答え」を導き出し、
  それを飲み会の席で「部下に教える役割」を担っていたが、今や何が正しいかが
  管理職自身にもわからないし、共有する時間も少ない中で、状況に応じた正しい
  考え方や手法を教えることができなくなっている。

●変化に敏感な上司は自信喪失気味、鈍感な上司は過去のセオリーで教育

  かつては、若手が悩み相談し、自分の経験を踏まえて的確にアドバイスしたり、
  激励したりすることができた。しかし、今は自分の若い頃とあらゆる面で状況が
  異なるため、格好良く先人の教えを示すことができない。
  こうした変化に敏感な管理職は、忸怩(じくじ)たる思いを抱えているであろう。
  いい人であればあるほど、そしてきちんと管理職の仕事をしようと思う人ほど、
  社会や組織や新技術をフォローできていないことを深く恥じている。そのような
  管理職は、明らかに自信喪失気味である。

  一方、鈍感な人は過去のセオリーをいまだ正と信じ、状況変化などおかまいなしに
  自分が過去やったやり方と同じ方法で教育する。しかし「足で稼ぐ営業」であっても、
  徹底してやり切れば、迷って何もできていない人より効果が上がる。その為、一瞬
  成果が上がり、いまだに自信満々だったりする。パワハラ管理職の烙印を押される
  こともあるが、成果が出ている(と思っている)ので本人は気にしていない。

●権力なく権威のあった昔の上司/権威なく権力だけの今の上司

  さて、
  管理職の立場はいかに保たれているかについて、権威と権力の2つの側面から
  考えてみたい(なだいなだ著『権威と権力』〈岩波新書〉参照)。

  権威とは尊敬を集めており、職務での実績などを周囲の人が重んじて、おのずと
  言うことを聞いてしまうような力。権力とは組織の役割分担の中で与えられる、
  言うことを聞かせる力である。
  平成以前の過去の管理職は今ほどの「権力」を持っていなかった。成果主義以前の
  時代である。今ほど評価と昇進や昇給がダイレクトに結びついてなかった。一方、
  経験と人脈の蓄積からなる上司と部下間の仕事力の差はあり、権威性は今より相当
  高かった。権力はないが、権威はあったのである。

  かたや現在、権力は強くなっている。管理職は「部下を評価する」という強みを
  持っているが、権威性の失墜ぶりはすさまじい。尊敬されない者が権力だけを振り
  かざすことのできる状況である。厚顔無恥の人はそんな状況でもためらわずに権力の
  行使をするだろうが、むしろ良い人であればあるほど謙虚になり、自らが手にした
  身の丈に合わない権力に恥じ入ることになるだろう。何も言えなくなってしまった人
  はいい人かもしれない。しかし、ここでひるんでしまってはいけないのである。

●正解は誰も知らない 上司は上手に「使う」もの

  ★正しい答えは誰も知らないのだ★

  ならば、上司たる者、今までのやり方ではやっていけないことを十分に承知し、
  理解し、新しい叡智をみんなから集めて新しい試みにチャレンジをする。他方、
  できる範囲で過去のセオリーを使いながら、一定の成果を保持し続ける、といった

  ★変革と維持の両面を重視する組織づくり★

  をリードする役割を担わなくてはならない。

  変わらなくてはならないのは上司ばかりではない。フォロワーもまた変わらな
  ければならない。再三言うが、上司に答えなど求めてもしかたがないのだ。
  部下たる者は、上司や会社が蓄積した経験則の多くが役に立たないことを知り、
  そんなことぐらいで上司を糾弾せず、上司を上手に教育してさらに上層部に話を
  通すために使う、くらいのことを考えておかなければならない。新しい時代に何が
  必要なのか、どんなビジネスが通用するのか、自分なりの仮説を常に用意し試す。
  世の事例をたくさん調べて社内外にそれを発信、権威なき管理職に頼ることなく、
  自ら直接有力者と話ができる回路を開くことなどを心がけるべきだ。

  上司にはもう期待せず、適当に使えば良い。変革期は若い人にとってはチャンスだ。
  幸い上層部も今は変化をしなければならないとの危機感を持っている。中間管理職が
  「どう変化すべきか」という仮説すらも持ち合わせていないことがわかったのなら、
  むしろあなたに大きなチャンスが到来していると考えたほうが良いだろう。
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<上司無能で部下有能>

最近も述べたが(どこに書いたか、解らん)、
小生の「企業・座右の銘」は「上司無能で部下有能」である。
勿論、
ホントに文字通り「単に無能」が良い、という事ではない。
・部下を一人前に育て上げ、
 (部下育成は己の会社査定に直結しない)
・部下が育ったら、部下に仕事を任せ、表面上の手柄は部下にまわし
 (しかし、常に責任者として存在、実際に責任を取る)
・その信頼関係が上司/部下にしっかりあった上で
 (つまり、そのチームにしか解らない絆)
・周囲から見ると、部下は上司に命令もされずにバリバリ動き
 上司は何もしていない無能に見えるのだが、
・何故だかバリバリ動く有能部下は誰も上司を批判せず、逆にリスペクト
 している
 (よそから見れば、このチームは、なんなんだろう?と・・・)

この記事の「権威」と「権力」の斬り口は、まさにコレで、
・「上司無能で部下有能」の善き無能上司は「権威」を有しており、
・「権力」は、有能部下に託し(部下とシェアし)、
(ココ大切だが)
・部下は、その事を理解している
 (信頼によるコミュニケーション、つまり「絆」である)

という事である。
現代の企業状況、
「上司無能で部下有能」が相当ハードル高い事が理解できるだろう。
(上司にとっても部下にとっても)

「★変革と維持の両面を重視する組織づくり★」

 まったく同感だが、これも最近、述べたばかりだ

 現実主義の再考
 https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1973977702&owner_id=1023125

 要は、とても当り前の事で、
 職種に関わらず、企業は常に
 ・現実をしっかり見て
 ・修正ポイントを修正して
 ・業績アップを模索し続ける
 これをキチンとやっている企業は好調で、コレをやっていない企業が
 苦境にある、というだけの事である。

 「こんな簡単で当然な事、皆やっている!」ってか?
 イイや、やってないね。
 何がダメかというと
 「周囲はよく見るのだが己を見てない」
 のよ。
 常に己が一番、見えない、それが人間という生き物なのね。
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<誰も知らない>

今回、一番、刺さったのはこれだな。
まあ、これも(無理矢理つなげれば)ソクラテス「無知の知」で述べたが
 哲学する!(?)
 https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1971372427&owner_id=1023125

 ★正しい答えは誰も知らない★

「ホントに、そうだなあ」と、しみじみ思う。
という事は企業に欠けているのは「無知の知」という事になる(笑)
でも冗談抜きで、
今、企業に求められているのは「無知の知・のベース」なんじゃね?
・ペーペーも中間管理職も取締上層も、そして社長も
・皆が「無知の知」から出発する、
・そうして「正しい現実主義」をまっとうする
そうして
「権威と権力」を明確に意識し、「上司無能で部下有能」を実現する、
その時、企業業績は「好調の結果」しか訪れないと思うのだが・・・。

繰り返すが、
サラっと述べた一連、やるのは、とっても難しいからね。
「バカ野郎、愚か者の集団」ではね・・・。



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